現代のティン・ホイッスル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/25 07:20 UTC 版)
「ティン・ホイッスル」の記事における「現代のティン・ホイッスル」の解説
ティンホイッスルには大きく分けて円筒管タイプのものと円錐管タイプのものの2種類がある。円筒管タイプのものは高音で多量の息が必要で、高音が低音に比べて非常に強くなるものの、荒々しい野性味あふれる演奏が可能である。円錐管タイプは高音と低音の音量バランスは良いが、パワーが弱い傾向にある。クラーク社のOriginalなど初期のティンホイッスルは、円錐管に木のブロックを差し込むことで吹き口を形作っていた。20世紀に入り、プラスチックで吹き口を成形し、これを管に接続することで安価(千円程度)に安定した品質のホイッスルが作られるようになった。プラスチック製のフィップル(吹き口のマウスピース)と管からなるもののメーカー(ないしブランド)に、Generation、Feadóg、Oak、Acorn、Soodlum's (Walton's) (円筒管)、Clarke(円錐管)などがある。また、中~高価格帯(数千円~数万円)に総金属製、ポリ塩化ビニル製、木製のものがある。 ティン・ホイッスルは、フルートに比べて比較的始めやすく、伝統的な6つの音孔を持つアイリッシュ・フルートやルネサンス・フルートとほとんど同じ運指法であり、かつ安価で入手可能なため、アイルランド音楽の入門楽器として広く普及している。 最近では、多くの楽器製作者が数百米ドルする"高級"なハンドメイドのティン・ホイッスルを製造している。もっとも、その他の多くの楽器に比べれば安価である。これらはほとんどの場合、アイリッシュ・フルートやイリアン・パイプスを製造している、個人や小規模の職人のグループによって製作されている。
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