現代における北前船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 03:23 UTC 版)
太平洋戦争後、日本の経済・人口の中心が太平洋ベルトに移ったこともあり、日本海側各地域にとって、北前船はかつての繁栄の象徴として誇りの対象となっており、観光や地域おこしに活用されている。関連する博物館なども多くあるほか(後述)、「辰悦丸」や「みちのく丸」のように航行および帆走可能な形で復元された和船もある。 北前船の繁栄の歴史と象徴を現代に残す各種の試みやイベントも行われている。その中のひとつとして、1985年に当時のおのころ愛ランド公園(現、淡路ワールドパークONOKORO)で行われた「くにうみの祭典」に出展するために、上記の「辰悦丸」が当時の木造船造船技術の粋を集めて復元造船され、その辰悦丸を使った回航が翌年に、兵庫県の淡路島にある当時の津名郡津名町(現、淡路市)・津名港から北海道の檜山郡江差町・江差港と函館市・函館港を経由する航路を取って実施された。 詳細は「辰悦丸 (復元北前船)」を参照 また、2007年以降には石川好や新田嘉一(平田牧場会長)らの呼び掛けで「北前船寄港地フォーラム」が開かれている。2017年には文化庁により、日本遺産の一つとして「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に、北海道から福井県までの7道県11市町が認定された。
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