特殊意匠性、機能性を有した箔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/20 02:37 UTC 版)
「ホットスタンピング」の記事における「特殊意匠性、機能性を有した箔」の解説
上記の応用、派生、複合化から派生する特殊性のある箔として、以下のものがある。 ホログラム箔レーザー加工による微細彫刻を施したエンボス版を使い、箔の中間部にエンボス処理が施された層を有する箔で、その直後にアルミなどの金属の蒸着層を形成することで可視光線のスペクトル波長の発色を呈するもの。本来ホログラム技術は紙幣や証券、クレジットカードなどの偽造防止の役割が主であるが、意匠性、商業性を加えて比較的安価で流通出来るようになった。携帯電話のレンズ部分の社名ログ、化粧品容器のロゴや全面にホットスタンプが使用されている。 静電気破壊対策箔家電製品の誤動作防止や、携帯電話の電磁波制御対策を目的として考案された箔。金属層にアルミの真空蒸着を使えば光沢性、生産性がよく、比較的安価で生産でき、これは家電製品や携帯電話の意匠性紙の目的で使われることが多い。しかし、家電製品の表面をアルミ蒸着で覆うと、人が帯電した手で触れた時に発生する静電気で、家電製品の集積回路など主要部品の誤動作や故障の原因となることがある。意匠的にはメタリック調でかつ、絶縁性があるホットスタンプ箔として、例えば錫蒸着を使用したもの(光沢はアルミに劣るが、錫の蒸着面が島状構造であるため絶縁性を呈する)、あるいは高輝度のメタリックパウダーを使って金属感を表現する方法などが検討されている。 ハーフミラーメタリック箔可視光線を半透過するメタリック箔で、通常は金属の光沢を持ちながらも、被転写体の裏面からLEDライトなどの転倒すると透過するという機能がある。携帯電話などでこの技術は使われているが、携帯のキーボードで通常は金属調であるがバックライトで点灯が出来るタイプや、HD-DVDレコーダーなどのLED点灯などへの対応(OFF時はシルバーの発色)に用いられている。
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