特殊器台・特殊壺
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特殊器台・特殊壺(とくしゅきだい・とくしゅつぼ)は、弥生時代後期後葉(2世紀)に現在の岡山県にあたる吉備地方で生まれた、華麗な文様を施し丹で赤く塗るなどして装飾性に富んだ筒型・壺型の土器。首長の埋葬祭祀に使用された。これらの特殊土器類が発達し変遷して円筒埴輪(および朝顔形埴輪)の発生や成立に関係した[1]。特殊器台型土器・特殊壺型土器とも言われる。
- ^ 近藤 & 春成 1967, pp. 13-35.
- 1 特殊器台・特殊壺とは
- 2 特殊器台・特殊壺の概要
- 3 古墳時代始期との関連
特殊壺
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頸の部分はハの字形で少し伸びていて、胴部は左右に拡がっており、大型・厚手でどっしりとした安定感がある。口径部は二重口縁で、縦幅がある。頸部は上方にややすぼまる筒型で、横走する沈線文ないし凹線文で飾られ、その下端、肩部に接するあたりに、列点文が施されている。底は平底で、焼き上げた後に穿孔が見られるのが普通である。タマネギ状に張りの強い胴部には2ないし3条のタガまたは幅広の隆起帯を貼り付け、その間に鋸歯文・格子目文などを画き、隆起帯の上方に当たる胴部に数条の沈線文を施す。丹が外面全体に塗られているほか、特殊器台と同じような特別の土を使用している。
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