特徴的な命令や関数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 03:43 UTC 版)
「N-BASIC」の記事における「特徴的な命令や関数」の解説
N-BASICの特徴的な命令・関数を示す。 CONSOLE文 スクロール範囲、ファンクションキーの表示、カラーモードを設定する。 COLOR文 文字色あるいは属性、グラフィックモードを設定する。 KEY文 ファンクションキーに文字列を登録する。 LINE文 キャラクタを用いて線や長方形を描画する。 簡易グラフィック機能(キャラクタ属性として2x8ドット/キャラクタ、80文字x25行なので、160x100ドット/画面)を用いて線や長方形を描画する。 カラーモードにおいて行ごとの表示属性(ブリンク、リバースなど)を設定する。 PSET/PRESET文 簡易グラフィック機能により点を打ったり消したりする。 CSAVE/CLOAD/CLOAD?命令 テープに対してプログラムをセーブ・ロード・ベリファイする。 CLEAR文 変数を消去し、文字列領域と機械語領域を確保する。 USR関数 機械語で書かれたプログラムを呼び出す。 MON命令 機械語モニタに入る。 MOUNT/REMOVE命令(DISK-BASICのみ) フロッピーディスクを挿入したときにMOUNTによりFAT(File Allocation Table)を読み込み、抜く前にREMOVEによりFATを書き出す。FATの読み書きをメモリ上でのみ行うようにしてアクセスの高速化を図ったものだが、(ファイルを書き換えたり、追加するなどFATが書き変わっている場合に)REMOVEを忘れ(た結果、変更されたFAT情報と実際のファイル位置が一致しなくなってしまっ)てフロッピーの内容を破壊するという事故がおきやすい。また、REMOVEせずにフロッピディスクを入れ替えてしまった場合においても、FATと実際のファイル位置に不整合を生じてしまうため、フロッピーの内容を破壊する事故になりやすくなる。また、REMOBEなどとタイプミスをするとREM文と解釈されてしまい、内部では何も処理されず(エラー表示もされない)、やはり記録内容の破壊につながった。これら注意を要する扱いづらさのため、大変評判が悪かった。PC-9801用のN-BASIC(86)ではこの命令を使用しなくても自動でMOUNT/REMOVEされる(互換性の為のダミー命令としてMOUNT/REMOVE文は残されている)。またN80/N88-DISK BASICでは不要となり、命令自体の削除となっている。 ベースとなったCP/M用Microsoft BASICにも同じ命令があった。
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