MOUNT/REMOVE命令(DISK-BASICのみ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 03:43 UTC 版)
「N-BASIC」の記事における「MOUNT/REMOVE命令(DISK-BASICのみ)」の解説
フロッピーディスクを挿入したときにMOUNTによりFAT(File Allocation Table)を読み込み、抜く前にREMOVEによりFATを書き出す。FATの読み書きをメモリ上でのみ行うようにしてアクセスの高速化を図ったものだが、(ファイルを書き換えたり、追加するなどFATが書き変わっている場合に)REMOVEを忘れ(た結果、変更されたFAT情報と実際のファイル位置が一致しなくなってしまっ)てフロッピーの内容を破壊するという事故がおきやすい。また、REMOVEせずにフロッピディスクを入れ替えてしまった場合においても、FATと実際のファイル位置に不整合を生じてしまうため、フロッピーの内容を破壊する事故になりやすくなる。また、REMOBEなどとタイプミスをするとREM文と解釈されてしまい、内部では何も処理されず(エラー表示もされない)、やはり記録内容の破壊につながった。これら注意を要する扱いづらさのため、大変評判が悪かった。PC-9801用のN-BASIC(86)ではこの命令を使用しなくても自動でMOUNT/REMOVEされる(互換性の為のダミー命令としてMOUNT/REMOVE文は残されている)。またN80/N88-DISK BASICでは不要となり、命令自体の削除となっている。 ベースとなったCP/M用Microsoft BASICにも同じ命令があった。
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