熊本市との合併について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/23 20:26 UTC 版)
2003年(平成15年)の住民投票で熊本市との合併議論が流れた後は単独町制を続けてきたが、熊本市の政令指定都市移行への動きや、町財政の悪化などにより2007年(平成19年)9月以降、一部議員・住民などから熊本市への合併を求める動きが再浮上し、町長は熊本市と共同で「合併政令市勉強会」を設置した。この調査結果を基に2008年(平成20年)1月から住民を対象とした説明会が行われ、3月に開かれた町議会で町長は熊本市との合併研究会を設置することを表明。4月21日に1回目の「熊本市・植木町合併問題調査研究会」が開かれるに至った。 第1回目の研究会では政令市昇格時における区の設置問題や、市街化調整区域について議論が行われた 。研究会は8月まで月1回ペースで開かれ、結果によっては次のステップ(法定協議会)へと進むとされた。 当初、合併反対の立場をとっていた藤井町長だが、2008年(平成20年)9月定例議会で町長は事実上の合併容認発言を行い、合併への道が俄然真実味を帯びてきた。法定協議会設置を問う議会採決では2度否決されたものの、改めて民意を問うということで2008年(平成20年)11月30日に住民投票が実施され、賛成10309票・反対6697票と賛成票が有効投票数の六割を占め、前回と賛成・反対の割合が逆転する結果となった。この結果を受け、熊本市との間で法定合併協議会が設置され、2008年(平成20年)12月26日には第1回の合併協議会が開催された。 なお、2009年(平成21年)2月22日には任期満了に伴う町長選挙が予定されていたが、現職の藤井修一町長以外に届け出がなく、無投票で再選が決まった。 2009年(平成21年)6月28日に城南町とともに合併の是非を問う住民投票を実施し、両町とも過半数以上の賛成を獲得した。これを受け、7月9日の臨時町議会で廃置分合案が可決され、さらに9月14日には熊本県議会で廃置分合案が可決し、10月16日には官報告示されたことで合併が正式に決定し、2010年(平成22年)3月23日に熊本市へ編入された。
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