無機エレクトロルミネッセンスとは? わかりやすく解説

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むき‐エレクトロルミネセンス【無機エレクトロルミネセンス】

読み方:むきえれくとろるみねせんす

inorganic electroluminescence》⇒無機EL


無機EL

読み方むきイーエル
別名:無機エレクトロルミネッセンス
【英】Inorganic Electro-Luminescence, IEL

無機ELとは、蛍光体硫化亜鉛などの無機物使用しエレクトロルミネセンス現象利用して発光させる装置のことである。表示装置として利用されている。

同じくEL利用した表示装置としては有機EL普及している。有機EL蛍光材料有機化合物使用し、無機ELは無機化合物使用する点が大きく異なる。

無機ELは有機EL比べるカラー表示実現することが難しいとされており、高輝度長寿命両立する適切な青色素材長らくつかっていなかったことから、カラーディスプレイ開発有機EL比べてあまり進んでいなかった。適切な素材揃い開発が進むことによって、大画面化、超寿命化などの面で有機ELよりも優れたディスプレイ実現可能と期待されている。


無機エレクトロルミネッセンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/28 02:22 UTC 版)

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卓上時計のバックライト

無機エレクトロルミネッセンス(Inorganic Electro-Luminescence、IEL、無機EL)とは無機化合物の蛍光体に電圧を印加すると起こる真性エレクトロルミネセンスである。

概要

一般的に硫化亜鉛などを基質として使用し、そこになどの単色発光する物質を添加して焼結する事で作成できる。

無機ELは発光層の形成方法により分散型と薄膜型に大別できる。分散型は発光物質を媒体に均一分散させた層を形成するのに対し、薄膜型ではスパッタ蒸着などにより層を形成する。さらに駆動方法により、それぞれを直流駆動型、交流駆動型に分類できる。しかし直流動作型は安定した長時間動作が確認されておらず、現在商用利用されているのは交流駆動型のみである。

駆動電圧は硫化亜鉛を使用した場合交流電圧100Vからと高電圧なため、直流の低電圧で駆動させる事が出来る有機ELより開発が遅れている。

現在の使用用途としては携帯電話バックライトなどで三原色発光させるものはあまり登場していない。その理由に三原色それぞれの色再現性が非常に低いことが挙げられる。しかし発光面の大面積化に対して直接的な障壁がないことや無機材料を用いることによる長寿命などの長所もあり、有機ELと同様開発が進めばディスプレイテレビ照明などに応用できる。

有機ELと違い気密を確保する必要がないため、塗装が可能。それを利用した製品も発売されている。[1][1]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ How to Make Electroluminescent (EL) Paint!! : 9 Steps (with Pictures) - Instructables”. www.instructables.com. 2019年12月28日閲覧。

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