災害伝承と報道とは? わかりやすく解説

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災害伝承と報道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 03:02 UTC 版)

平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害」の記事における「災害伝承と報道」の解説

八木には「蛇王物語」という伝説がある。関ヶ原の戦いのあとに廃城となるまで、現在の安佐南区には安芸香川氏八木城があった。城主香川光景のころ、香川勝雄なる剛勇の士が、阿武山中迫という場所にいた大蛇退治すると、その大蛇の首が転がり落ち血が川のように流れ、ついに沼ができて首が沈んでいったという言い伝えである。八木三丁目には蛇王池の碑が建立されている。地元小学校ホームページなどでも紹介されているが、災害以前まではあくまで伝説として紹介され災害との関連性には触れられていなかった。 これについて災害発生当時以下のように報道された。 8月26日情報番組とくダネ!報道によれば、かつて一帯が「落地悪谷」(じゃらくじあしだに)と呼ばれていたと住民1人話し別の住民は「が降るような水害多かったことから、悪谷と呼ばれていたそうだ」と話した8月27日付『産経新聞コラム『産経抄』にも同様の内容掲載された。 9月4日付『THE PAGE』では、『とくダネ!』の「落地悪谷」報道紹介し落地から「上楽地」に替わった報道された。上楽地地名は古い地図では昭和40年代まで残り浄楽寺先代住職落地伝説伝承し地域小学校記念誌にも寄稿していることが報じられた。 9月22日放送NNNドキュメント 山津波 宅地開発死角 広島土砂災害教訓』(広島テレビ放送製作)では、大蛇の首が落ちた地を「落地」と呼び、のちに「上楽地」に変わった報じられた。 なお広島市郷土資料館安佐南区役所は、報道対し落地」「悪谷」が存在したことを示す資料はないと回答している。「上樂地」の地名1897年明治30年)ごろ、1925年大正14年)、1977年昭和52年)の旧陸地測量部現・国土地理院)の地形図確認することができる。今回最大土砂災害起きた八木三丁目県営緑丘住宅周辺は上楽地ではなく小原」と呼ばれていた。 これらの報道があった後である9月22日から10月3日行われた市による安佐南区安佐北区被災地住民アンケートで、祖先言い伝えとしてに関することを回答したものもいる。 八木阿武山にはオロチがいて、太田川飲みに来る(ヤマタノオロチ#解釈参照)。 八木龍華寺伝説があり、は川とつながりがある。 (長束の)平原地区では昔「ジャヌケ」があった。 昔大きな災害があり「蛇抜け」と呼ばれる地区がある。 50年から100年一度蛇抜けがあるので気をつけること。 また緑井八丁目上組は昔「植竹」と呼ばれており、これも土砂災害関連する地名であると指摘されている。植竹地名1925年大正14年)旧陸地測量部地形図確認することができる。ここには「1804年夏に緑井村植竹山の土砂崩れ八木用水埋もれた」という記録残っており、緑井八丁目が少し台地になっているのは土石流堆積によって形成されたと考えられている。

※この「災害伝承と報道」の解説は、「平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害」の解説の一部です。
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