さいがいいりょう‐コーディネーター〔サイガイイレウ‐〕【災害医療コーディネーター】
災害医療コーディネーター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 11:57 UTC 版)
「災害医療」の記事における「災害医療コーディネーター」の解説
都道府県知事(地域災害医療コーディネーターは保健所政令市長、特別区長の場合もある)により委嘱・任命され、災害時に災害医療関係者によるミーティングの開催、他機関との調整などの業務を担う。災害拠点病院の管理者や救急科医師、保健所長などが任命される例が多い。身分は特別職地方公務員。 災害発生後48時間以内は上記の調整機能はDMATが担い、体制が整い次第、災害医療コーディネーターが役割を引き継ぐこととなっている。都道府県にもよるが、都道府県災害医療コーディネーターと地域災害医療コーディネーターの2種がある。 都道府県災害医療コーディネーターは都道府県災害対策本部において都道府県知事の指揮下で上記の業務のほか、都道府県DMAT調整本部への指示を行う。 地域災害医療コーディネーターは当該地域を所管する保健所または災害拠点病院内において、保健所長の指揮下で地域における病院・避難所への医療チーム派遣調整、状況やニーズの把握、DMAT活動拠点本部(災害拠点病院内に設置される)への指示をおこなう。 災害医療コーディネーターは、1997年に兵庫県で初めて導入され、コーディネーターには災害拠点病院の医師が任命された。新潟県では2006年に各保健所長を災害医療コーディネーターに任命した。宮城県では、2011年2月に災害医療コーディネーター制度を設置した。 東日本大震災後、厚生労働省は、各都道府県及び政令指定都市に対し災害時に円滑な医療を実施するためのコーディネート機能を発揮できるような体制を整備するよう通知を出した。以降、各地で設置が進んでいる。
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