潜熱回収型ガス給湯器 エコジョーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 08:18 UTC 版)
「給湯器」の記事における「潜熱回収型ガス給湯器 エコジョーズ」の解説
詳細は「コンデンシングボイラー」を参照 従来のガス給湯器の熱効率がおよそ80%であったのに対し、約15%高い95%の熱効率を実現させた新型のガス給湯器。 ガス給湯器では水が通る熱交換器を燃焼によって生じた高温ガスに当てることで、ガスから熱を回収し温水を得る。このとき従来型給湯器では熱交換後の排気ガスは200°C程度であり、燃料エネルギーのおよそ80%しか回収できていなかった。潜熱回収型ガス給湯器では、従来排出していた(一次)熱交換後のガスを二次熱交換器に当て給水を予熱する。二次熱交換器で排気温度を水の沸点以下の60°C程度まで下げることで排気ガス中に含まれる水蒸気を液体の水とし、潜熱(凝縮熱)を回収できる。これによって全体として95%程度の熱効率を実現し、液体の水となった水蒸気の分だけ排気量も少なくなる。2000年6月に高木産業(現・パーパス)が初めて発売を開始した。 長所国や地方自治体の導入補助が下りる場合があり、該当すれば申請により補助を受けられる。 効率が高まる分、必要とするガス使用量が減り二酸化炭素排出削減と光熱費削減となる。 短所二次熱交換器から出るドレン水の排水処理が必要。 排気温度が従来型より低い(60°C程度)ため排気中の残留水蒸気が結露し易く、排気吹き出し方向に金属製の障害物がある場合は結露により腐食の恐れがある(開放空間に向けて排気するよう設置する)。 湯沸かし時の運転音が従来型より若干大きい(約47〜52db)。
※この「潜熱回収型ガス給湯器 エコジョーズ」の解説は、「給湯器」の解説の一部です。
「潜熱回収型ガス給湯器 エコジョーズ」を含む「給湯器」の記事については、「給湯器」の概要を参照ください。
- 潜熱回収型ガス給湯器 エコジョーズのページへのリンク