潜水限界とは? わかりやすく解説

潜水限界

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 05:05 UTC 版)

スクーバダイビング」の記事における「潜水限界」の解説

深度大きくなるほど、緊急時浮上難しくなり、窒素酔い減圧症危険性高くなる。そのため、米海軍潜水教範では、通常の潜水可能深度40メートルとしている。ただし、40メートルといっても結構深いので、ごく初心者が潜る場合10 - 20メートル前後設定しておいたほうが安全である。スクーバ・タンクの容量通常8 - 14リットル10リットルタンクが最多)ほどであり、始め通常150 - 200気圧程度(約1.8 - 3.6キログラム)の圧縮空気詰める。アマチュアダイバーの場合通常はスクーバ・タンクを1本だけ使うため、この空気無くなるまでの時間一つ目安となる。深度が浅い場合には1時間程度であり、深くなるほど呼吸使われる空気の圧が上がり時間短くなる一般的に潜水可能時間ダイバー個人水面空気消費率(1気圧環境、すなわち水面における1分間あたりの空気消費量)から、タンク容量×利用可能圧÷(1+平均潜水深度÷10水面空気消費率の計算により見積もられる例え容量12リットルタンク使用し150気圧空気使用可能で、潜水中の平均深度15メートルダイバー水面空気消費率が12リットル場合12×150÷(1+15÷1012=60分になる。なお、通常のレクリエーショナルダイビングにおける水面空気消費率は、上級ダイバー10 - 14リットル/分程度小柄なダイバーでは8リットル/分程度になる場合もある)、初級ダイバー20 - 30リットル/分程度である。すなわち、同じ上記条件でも24 - 90分と、ダイバーによって潜水可能時間には大きな差が生じる。なお、実際空気消費量は、体調水温水の流れや、水中における運動度合い等の諸条件によって変化するため、個々潜水における実際潜水可能時間が、上記の式で算出され潜水可能時間乖離することも多い。 また、一般的には水圧高くなるほど減圧症の危険が高くなるため、減圧停止行わないレクリエーショナルダイビングの場合には、深度10メートル3時間半程度深度20メートル45分程度深度40メートルで9分程度超えて潜水してならない先に挙げた限界時間近くまで潜水していた場合には、地上3時程度休憩が必要となる。もっともこの制約は、減圧に関する教育・訓練受けた職業ダイバーやテクニカルダイバーには適用されず、実際これらのダイバーによっては、上記限界時間越えた減圧潜水もごく日常的に行われている。しかし、職業ダイバーでも、減圧潜水頻繁に行なっているダイバーは稀で、通常浅場での作業中心である。レクリエーショナルダイバーは減圧停止行なうことを前提とした「減圧潜水」を行なってならない

※この「潜水限界」の解説は、「スクーバダイビング」の解説の一部です。
「潜水限界」を含む「スクーバダイビング」の記事については、「スクーバダイビング」の概要を参照ください。

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