渋谷駅のモヤイ像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 06:56 UTC 版)
JR渋谷駅西口(南西側)には待ち合わせの目印としてモヤイ像がある。 これは、1980年(昭和55年)に、新島の東京都移管100年を記念して、新島から渋谷区へ寄贈されたものである。除幕式が行われたのは同年9月25日で、前述の「モヤイ」という言葉を説明した同日付の碑文が、茂った草に隠れつつ像の傍らに置かれている。イースター島のモアイ像に似ているが、胴体部分はなくウェーブのかかった頭髪を加えたようなデザインとなっている。バス停側とコインロッカー側で、2種類の顔を持つのも特徴となっている。作者の孫である植松創によると、髪の長い顔はサーファーの「あんき(にいちゃん)」を表し、髭のある顔は「いんじい(おじいさん)」でかつて流刑地であった新島の流人をモチーフにしたという。 忠犬ハチ公像とは駅を挟んだ反対側にあり、待ち合わせスポットのひとつとなっている。休日の夕方などには混雑するが、通行人の多い交差点に近接するハチ公像前よりは幾分空いている場合が多い。 2009年、アニメのキャラクター「ルパン三世」に盗んでほしい物を募集するサイトが企画したプロジェクトにおいて多数投票があり、同年12月1日、モヤイ像を盗むと“犯行予告”が行われ、7日未明、予告どおりにモヤイ像は“盗み出され”、モヤイ像のあった場所にはルパンのサインが残された。モヤイ像は新島に輸送され洗浄を行なった後、12月21日未明に同所に戻された。この企画は、新島観光協会や渋谷警察署などの協力で実現した。 2018年には作者の孫がモヤイ像の汚れをTwitterで嘆いたところ、テレビ局の目に留まり、モヤイ像洗浄が番組として放送された。
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