清子とその夫たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/13 23:14 UTC 版)
清子 物語の主人公で、島で唯一の女性。40代半ばで最年長。「白豚」と揶揄されるような体格。 夫・隆とのクルーザーでの世界一周旅行のさなか嵐に遭遇し無人島に漂着。隆が衰弱する頃には蛇の皮を剝ぎその肉を食べるようなサバイバル能力を身に付け、衰弱する隆を差し置いてカスカベ達島に漂着した者たちとセックスに興じていた。 20代から30代までの間に3度の流産を経験しているが、脱出失敗後しばらくして妊娠。紆余曲折の末に双子を出産する。 隆 清子の夫。元々は銀行マンだったが、結婚20周年を機に銀行を退職金2割増しで退職し、クルーザーに乗り世界一周旅行を計画する辺り無軌道な性格である。船内では清子をこき使うあたり亭主関白の気もあった。 島に漂着した最初の頃は漂着した与那国島組を励ましたりとリーダーシップを発揮していたが、次第に胃腸の弱さで食中毒を発症。約1年後に「サイナラ岬」で転落死する。 島に漂着して以来航海日記を書き続けてきたが、その日記は衰弱していた時にワタナベに盗まれる。 カスカベ 本名は春日部。東京都足立区出身。21歳。 左官屋だったが親方のしごきに根を上げ与那国島へのバイトに参加。地元でも札付きのヤンキーだったようで、与那国島でも「自分の娘を虐待死させ与那国島に逃げてきた」「農大から来た女子大生をレイプした」などの噂が立っていた。 清子とは衰弱する隆をよそに肉体関係を持ち、隆の死後に清子の2番目の夫となる。 その頃から清子にまとわりつく男たちを敵視し、暴政を行っていたが「サイナラ岬」で転落死する。 清子はカスカベの事を愛していた模様で、亡くなった時も一番悲しんでいた。 ノボル カスカベの子分。シンナーをやっていためか歯が解けている。 カスカベの死後清子の3番目の夫となるが、馬鹿でセックスを好む性格だったため、清子に嫌悪されていた。 GM 本名は森軍司。彼の呼び名の由来は漂着時に身に付けていた衣服のイニシャルから。 漂着時のショックで記憶喪失になった寡黙で頼りない青年。くじ引きで清子の4番目の夫となる。風貌が竹野内豊に似ていることから清子からはユタカと呼ばれる。後に「記憶を取り戻した」ことで発奮し、周囲にリーダーシップを発揮するようになる。 学生結婚をしていたため妻と子供がいることも思い出すが、本当はノーと言えない性格故に16歳年上の出戻り女・弘美と結婚する事になり、連れ子の娘・沙耶香は自分と大差ない年齢である。 妻子から逃げるように与那国島にバイトに向かうが、親方の横暴に耐え兼ね同調した仲間たちと古びた漁船で脱出を図り、嵐に遭い「東京島」に漂着。 記憶喪失のふりをすることで罪悪感から逃れようとしていたが、清子の失踪とマンタ(の中にいる和子)の呼びかけで記憶喪失のふりをやめる。
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