海外(米国外)進出の断念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 22:22 UTC 版)
「Hulu」の記事における「海外(米国外)進出の断念」の解説
Huluは以前から海外(米国外)での事業展開を検討しており、その第1弾としてかねてから進出の要望が高かった日本でのサービスを2011年9月から開始した。しかし、アメリカとは異なるビジネスモデルや日本制作のコンテンツ調達が難航していたのが災いし苦戦。2014年4月、日本事業を日本テレビに売却した。それ以降、日本法人との関係はライセンス契約の供与のみであったが、2017年7月に行われた日本事業運営会社であるHJホールディングスの第三者割当増資により、日本法人との資本関係が復活した。 その後、ウォルト・ディズニー・カンパニーは2019年4月に本企業の過半数超の株式を取得したのを機に、アメリカと日本以外での事業展開計画を検討していた。しかし、2019年5月にコムキャスト(NBCユニバーサル)から本企業支配権の全てを買収した際に2024年1月以降の株式買取を前提条件としていたため、仮に海外でのHulu展開により、同サービスの価値が上昇すれば、比例する形でコムキャストに支払う株式買収費用も膨大になる恐れが出てきたため、この計画を断念したことが2020年10月に明らかになった。 ディズニーは2020年8月に行われた決算発表において、海外向けの動画配信サービスを開始する方向で準備していることを発表した。その際にディズニー最高経営責任者(CEO)のボブ・チャペックはアメリカ国外におけるHuluのブランド認知度が無いことを理由に同ブランドは使用しないことを明らかにした。その後、同年12月に行われた投資家向けイベントでDisney+の新しい動画配信ブランドとなる「スター」を発表し、2021年2月23日から日本を含む海外市場についてはそちらを軸に展開していくことを発表した。
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