流通ロジスティクス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 04:40 UTC 版)
「センコーグループホールディングス」の記事における「流通ロジスティクス」の解説
2021 (令和2)年度で約2295億円の売上高を上げており、センコーグループホールディングスの物流事業セグメントにおいて現在最も成長性の高い事業分野である。 この事業の具体的態様は、顧客の業態・受託契約内容によって千差万別ではあるが、主として量販・小売チェーンストアの物流業務を一括受託し、その納品代行センターを管理・運用することが挙げられる。すなわち、量販・小売チェーンストアでは多くのベンダー(卸売業者)から納品を受ける必要があるため、各ベンダーが個別バラバラに納品すると検品等の作業に支障が生じ作業の効率を下げてしまう。そこで、センコーが納品代行センターを開設し各ベンダーへ集荷に回り、センターに集められた商品を店舗ごとにピッキングし、まとめて各店舗に対して納品するのである。これにより、各店舗側の検品作業等を軽減すると同時にベンダー側の納品コストを削減することができ、サプライチェーン全体の適正化を実現することができるとされている。 この事業への本格参入は、1985年 (昭和60)に物流コンサルティング活動を契機として大手ホームセンターの物流業務を受託し、その納品代行センターを開設したことを皮切りとする。ここで蓄積したノウハウを基に以後積極的な営業活動を行い、量販・小売チェーンストアに対する3PL事業者として一定の地歩を築くことに成功した。 特に、イオングループの物流業務受託はセンコーグループ内において大きな位置を占めている。イオングループはその戦略物流構想を実現するため、福山通運株式会社や株式会社日立物流等と並び、センコーにも物流センター運営業務を委託している。これに応じて、センコーではイオングループの物流業務を専門とする仙台北支店と札幌南支店とを設置し、東北と北海道におけるイオングループの物流業務を担っている。また、2011年8月には、関東主管支店にて野田第1PDセンターを開設、さらに2016年8月に厚木支店にて西関東LCを開設し、関東におけるイオングループの物流業務も受託している。 また、2008年(平成20年)5月の市川ファッションロジスティクスセンター開設や2009年(平成21年)7月の船橋ファッションロジスティクスセンター開設に代表されるアパレル物流は将来の主力になると期待されており、百貨店納品代行業務大手の東京納品代行の子会社化や、エイチ・ツー・オー リテイリング(阪急阪神百貨店)グループからの江坂運輸ならびに阪神運送の譲り受け、オンワードホールディングスの物流子会社であったアクロストランスポートの子会社化も、アパレル物流事業強化の流れに属している。
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