商港
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 02:01 UTC 版)
「ノーフォーク (バージニア州)」の記事における「商港」の解説
ノーフォークおよびハンプトン・ローズ都市圏において、その地域経済に与える影響という点で重要度が軍に次いで高いのが船舶貨物である。バージニア港湾局(VPA)はノーフォークに本部を置き、ハンプトン・ローズ都市圏内にノーフォーク国際ターミナル、ポーツマス海運ターミナル、ニューポートニューズ海運ターミナルの3ヶ所のターミナルを有し、ばら積み貨物と海上コンテナ貨物の両方を扱っている。その3ヶ所のターミナルの中でも最大のものが、ノーフォーク海軍基地のすぐ南に立地するノーフォーク国際ターミナルである。このコンテナターミナルは世界最大級の揚程245フィート(約74.7m)のガントリークレーンを14基備え、コンテナ27列の幅を持つコンテナ船に対応することができる。チェサピーク湾口からこのターミナルへと至る水路の水深は50フィート(約15.2m)に維持されている。VPAの管轄する3ヶ所の港湾施設をすべて合算すると、2010年の年間貨物取扱量はコンテナ貨物190万TEU(輸入100万TEU、輸出90万TEU)、ばら積み貨物23万tで、大西洋岸ではニューヨーク・ニュージャージー港、サバンナ港に次ぐ量であった。 これら3ヶ所のターミナルに加えて、2007年8月にはポーツマスにAPMターミナルが完成した。このターミナルは6基のガントリークレーンを備え、100万TEUのコンテナ貨物を取り扱うことのできる、私企業が所有するコンテナターミナルとしては北米最大規模のものである。2010年7月、VPAは20年リース契約でこのターミナルの管理権を得た。 ノーフォーク国際ターミナルの南、オールド・ドミニオン大学のキャンパスの南西に立地するランバーツ・ポイント埠頭は北半球最大の石炭積出港である。バージニア州内やウェストバージニア州、ケンタッキー州で産出された歴青炭は鉄道でこの埠頭に集められ、船に積み出される。この埠頭から国内外に向けて積み出される石炭の量は年間4,800万tに達する。 商港、とりわけコンテナ港としての地位から、ノーフォークには多数の海運会社が営業、流通、ロジスティクスの拠点を置いている。また、ノーフォークには、世界最大の海運会社A.P. モラー・マースクのアメリカ合衆国法人であるマースク・ラインをはじめ、フランスのCMA CGMやイスラエルのZIMといった、世界的な海運会社が北米本部を置いている。これらの海運会社の多くはダウンタウンのワールド・トレード・センター・ノーフォークや、ノーフォーク国際空港に近いレイク・ライト・エグゼクティブ・センターなどに事業所を置いている。
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