泉と帯水層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 15:17 UTC 版)
フロリダに豊富な淡水は蒸発散と呼ばれる過程で雨水が大気に戻る結果であり、植物から水分の蒸発と発散が関わっている。雨が降ると、水の大半は湖、水流、川に向かう。しかし、大量の水は地下に保たれるが、地表近くには帯水層がある。表面帯水層はほとんど粘土、貝殻、砂でできており、密度の高い物資の層で閉じ込められている。表面帯水層に井戸を掘ると、より深い帯水層には高い鉱物含有量がある地域で、上質の水が得られる。時として、拘束層が割れて水が下に漏れて濾過され、下の層を満たすこともある。フロリダ帯水層は拘束層の下にあり、フロリダ州の全体と、ジョージア州、アラバマ州、サウスカロライナ州の一部にも広がっている。特にフロリダ州北部で採取しやすく、北はセントピーターズバーグからジャクソンビルやタラハシーまで、大都市圏の飲料水源として機能している。 酸性雨が石灰岩を溶かし、地下で洞穴を造ることがある。これら洞穴の上の層は100フィート (30 m) のより薄く、シンクホール(陥没孔)が形成される。帯水層の上で石灰岩あるいは砂と粘土の層が崩れて、水がその圧力で噴き出すと、泉が形成される。セントジョンズ川の上流域と中流域は、帯水層が薄く拘束されている所にあり、すなわち泉やシンクホールが多い場所にある。泉はどのくらいの水を噴き出しているかで測られ、それは季節と雨量によって変化する。最大の噴出量は第1強度の泉からであり、少なくとも1秒あたり100立方フィート (2.8 m3) の水を湧きださせている。セントジョンズ川に水を送る泉で第1強度のものは4つあり、マリオン郡のシルバー・スプリングスは、毎秒250ないし1,290立方フィート (7.1 - 36.5 m3/s) の水を噴出している。マリオン郡とレイク郡に跨るシルバーグレン・スプリングは毎秒38ないし245立方フィート (1.1 - 6.9 m3/s) の水を噴出している。レイク郡のアレクサンダー・スプリングスは、毎秒56ないし202立方フィート (1.6 - 5.7 m3/s) の水を噴出している。4つ目、ボルーシャ郡のブルー・スプリングは毎秒87ないし218立方フィート (2.5 - 6.2 m3/s) の水を噴出している。
※この「泉と帯水層」の解説は、「セントジョンズ川」の解説の一部です。
「泉と帯水層」を含む「セントジョンズ川」の記事については、「セントジョンズ川」の概要を参照ください。
- 泉と帯水層のページへのリンク