治安回復の遅れとは? わかりやすく解説

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治安回復の遅れ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 02:57 UTC 版)

法住寺合戦」の記事における「治安回復の遅れ」の解説

義仲期待され役割は、平氏追討よりもむしろ京中治安回復だったが、9月になると略奪横行する。「凡そ近日天下武士の外、一日存命計略無し。仍つて上下多く片山田舎等に逃げ去る云々四方塞がり畿内近辺の人領、併しながら刈り取られ了んぬ。段歩残らず。又京中片山及び神社仏寺人屋在家悉く以て追捕す。その外適々不慮前途遂ぐる所の庄上の運上物多少論ぜず貴賤嫌わず、皆以て奪ひ取り了んぬ」(『玉葉9月3日条)という有様で、治安悪化一途辿った『平家物語』には狼藉停止命令に対して、「都の守護任じる者が馬の一疋飼って乗らないずがない青田刈って馬草にすることをいちいち咎めることもあるまい兵粮米無ければ若い者片隅徴発することのどこが悪いのだ。大臣家や宮の御所押し入ったわけではないぞ」と義仲開き直りとも取れ発言記されている。『平家物語』はこの発言法住寺合戦直前とする。 たまりかね後白河19日義仲呼び出し、「天下静ならず。又平放逸、毎事不便なり」(『玉葉9月21日条)と責めた立場悪化自覚した義仲はすぐに平氏追討に向かうことを奏上し後白河は自ら剣を与え出陣させた。義仲にすれば失った信用回復兵糧確保のために、なんとしてでも戦果挙げなければならなかった。

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「治安回復の遅れ」を含む「法住寺合戦」の記事については、「法住寺合戦」の概要を参照ください。


治安回復の遅れ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:39 UTC 版)

源義仲」の記事における「治安回復の遅れ」の解説

また義仲京都治安回復にも期日要した養和の飢饉食糧事情極端に悪化していた京都に、遠征疲れ切った武士達の大軍居座ったために、遠征軍による都や周辺での略奪行為横行する9月になると「凡そ近日天下武士の外、一日存命計略無し。仍つて上下多く片山田舎等に逃げ去る云々四方塞がり畿内近辺の人領、併しながら刈り取られ了んぬ。段歩残らず。又京中片山及び神社仏寺人屋在家悉く以て追捕す。その外適々不慮前途遂ぐる所の庄上の運上物多少論ぜず貴賤嫌わず、皆以て奪ひ取り了んぬ」 という有様で、治安悪化一途辿った京中守護軍は義仲部下ではなく、行家や安田義定近江源氏美濃源氏摂津源氏などの混成軍であり、義仲全体統制出来る状態になかった。 『平家物語』には狼藉停止命令に対して、「都の守護任じる者が馬の一疋飼って乗らないずがない青田刈って馬草にすることをいちいち咎めることもあるまい兵粮米無ければ若い者片隅徴発することのどこが悪いのだ。大臣家や宮の御所押し入ったわけではないぞ」と義仲開き直りとも取れ発言記されている。 後白河法皇19日義仲呼び出し、「天下静ならず。又平放逸、毎事不便なり」 と責めた立場悪化自覚した義仲はすぐに平氏追討に向かうことを奏上し法皇は自ら剣を与え出陣させた。義仲は、失った信用回復兵糧確保のために、戦果挙げなければならなかった。義仲腹心樋口兼光京都残して播磨国下向した。

※この「治安回復の遅れ」の解説は、「源義仲」の解説の一部です。
「治安回復の遅れ」を含む「源義仲」の記事については、「源義仲」の概要を参照ください。

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