民主化以前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 17:08 UTC 版)
おおむね反共の立場からの、蔣介石率いる中華民国(中国国民党)政権に対して好意的な人物を指す。大日本帝国陸軍軍人の中には、日中戦争を通じて日本軍の実力を高く評価していた蔣の招聘により中華民国軍の軍事顧問となった者もいる(白団)。 中華人民共和国の成立(1949年)により、占領下の日本は、大陸と台湾いずれかの政府との講和条約締結を迫られた。1950年の朝鮮戦争勃発により中国と米国の関係が決定的に悪化し、日本は1952年に台湾を選択して日華平和条約を締結する。日本では終戦時の蔣介石政府による寛大な処置に恩義を感じている層が大陸からの引き上げ者や元軍人に相当数おり、一種の蔣介石神話を形成していた。彼らの代表が保守派の政治家の中で親台湾派を形成した。一方で保守派の反主流派を中心に大陸中国との政治交流は続けられていた。1972年のニクソン訪中を境に同9月日中国交正常化がはかられたが、これ以降両岸問題は冷戦構造の拘束性のなかで国内政治にも投影され、親中派閥・親台派閥は在日華僑組織を含めた政治問題として存在した。
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