歴史・死生観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 03:36 UTC 版)
上に挙げたようなカテゴリーに当てはめられる作品群以外 太閤記にはじまる英雄としての豊臣秀吉を疑問視し、徹底的なエゴイストとして描き切った『妖説太閤記』 江戸時代の作家、曲亭馬琴の著作、南総里見八犬伝を再構成した上で、八犬伝の世界を“虚”、その作者である馬琴の世界を“実”として交互に綴るという構成の『八犬傳』 余談だが、山田は毎日の献立や出納などを全て日記に記録しており、同じことをしていた馬琴と共通するものがあったという。 上記以外の著名な著作に、 自身の昭和20年の日記である『戦中派不戦日記』、1970年代の初版刊行から数十年経ても版元を変え重版されている。終戦の前日には出る杭を打ち、変わり者を追い払うという日本人は「全く独立独特の筋金の入らないドングリの大群」のようになったと嘆いていた。敗因の原因を日本人が「なぜか?」という問いを持たなかったという(「天声人語」朝日新聞2014年8月15日))。 上記以外にも、太平洋戦争の開戦当日と終戦に至るまでの数日、日米双方で起きた出来事をピックアップして時系列順に並べた『同日同刻』もあり重版されている。 古今東西の著名な923人の臨終の様をまとめ、死亡年齢順に並べた『人間臨終図巻』等が知られる。また学生時代の書簡集や、自身の子供の成長を書き記し、後に嫁入り道具として娘に持たせたという『山田風太郎育児日記』がある。
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