武芸者と剄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:20 UTC 版)
武芸者は通常の人間と身体構造が異なり、腰の辺りに剄を大量に発生させる「剄脈(けいみゃく)」と呼ばれる内臓を持ち、そこから剄の通り道になる「剄路(けいろ)」と言う管が神経と並行するように全身に伸びている。剄は全ての人間が生きているだけで発するエネルギーだが、普通の人間が発する剄は非常に微弱で、生まれつき剄脈を持つ者のみが武芸者として戦うことができる。 戦争や汚染獣の襲撃に対する戦力である武芸者の有無は都市にとって死活問題で、大抵の都市は剄脈を持つ子を誕生させ武芸者として教育することを推奨、援助し、優れた武芸者を優遇する。一方、汚染獣に対抗するほぼ唯一の力である剄は「汚染された大地で人間が生きるために授けられた天の恩寵」として神聖視されており、武芸者には強さのほかにも神聖な力を扱うに相応しい「品行方正さ」が求められる。以上のことから武芸者には比較的裕福な者や、プライドが高く潔癖な者が多い。 剄脈で発生した剄は剄路を通ることで肉体のあらゆる能力を強化する力へと変化し、体外へ放出されると破壊力を持った衝撃波へと転ずる。前者は「内力系活剄(ないりきけいかっけい)、」後者は「外力系衝剄(がいりきけいしょうけい)」と言う技術として体系化されており、様々な派生技術がある。このほか、気配を消す「殺剄(さっけい)」や、剄に特殊な変化を加える高等技術「化錬剄(かれんけい)」などの技術があり、武芸者はこれらの技術を駆使して戦う。武芸者の能力はかつてアイレイン・ガーフィートという男が持っていた能力の模造品である。アイレインは世界を破壊しようとするイグナシスの兵器に対抗するために自らの因子を降らせ、それを受け取った者たちが武芸者である。後にグレンダンでの戦いの後、世界を滅ぼそうとするレヴァンティンを始めとするナノセルロイド達が滅びたことにより汚染物質=イグナシスの意思が弱まった事でアイレインの因子が減少。その結果オーロラ粒子を勁に変えて戦う武芸者達の能力が低下していく事となる。そのような環境下でも戦闘能力が低下しない上位武芸者達を「ハイ・ブースター」と呼称するようになった。
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