武田秀雄 (海軍軍人)とは? わかりやすく解説

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武田秀雄 (海軍軍人)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/07 09:36 UTC 版)

武田 秀雄
所属組織  大日本帝国海軍
軍歴 1886年 - 1914年
最終階級 海軍機関中将
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武田 秀雄(たけだ ひでお、1863年1月5日文久2年11月16日) - 1942年昭和17年)2月16日)は、日本の海軍軍人実業家。最終階級は海軍機関中将

履歴

文久2年(1863年)11月、土佐国香美郡野市村(現:野市町)に生まれる。土佐藩家老の武田秀友の長男[1]

大阪英語学校を経て、1878年(明治11年)8月、海軍兵学校機関科に入校。1883年(明治16年)10月、海軍機関学校(旧2)を卒業[2][注釈 1]1886年(明治19年)4月、海軍少機関士(少尉相当官)に任官した。

1890年(明治23年)7月から1894年(明治27年)6月までフランスに留学。帰国後、「厳島」乗組となり日清戦争に出征。次いで軍令部第2局付に異動し、1897年(明治30年)4月、海軍機関少監(少佐相当官)に昇進。1901年(明治34年)7月から翌年9月までフランスに駐在。1902年(明治35年)9月、海軍艦政本部出仕となり、海軍教育本部第2部長に転じ、1903年(明治36年)9月、海軍機関大監(大佐相当官)に進級。

1905年(明治38年)4月、臨時煉炭製造所長に就任し、煉炭製造所長、海軍火薬廠製造部長を歴任し、1909年(明治42年)12月、海軍機関少将に昇進。1910年(明治43年)12月、教育本部第3部長に発令され、1913年(大正2年)12月、海軍機関中将に進み機関学校長に就任。1914年(大正3年)4月に待命となり、同年6月、予備役編入となった。

その後、三菱合資会社顧問、同管掌、三菱造船会長、同理事、三菱内燃機製造会長、三菱電機会長を歴任した。その他、財団法人滝乃川学園理事をつとめ社会福祉事業にも関わった。墓所は青山霊園1-イ-4-1。

栄典

勲章等
外国勲章佩用允許

親族

脚注

注釈

  1. ^ 「秦 2005, p. 227, 第1部 主要陸海軍人の履歴:海軍:武田秀雄」には「明16・7 海兵機関科卒」とあるが、誤りである。官報(明治16年10月16日号[2])で、武田が海軍機関学校を明治16年10月15日に卒業したことを確認できる。

出典

  1. ^ 秦 2005, p. 227, 第1部 主要陸海軍人の履歴:海軍:武田秀雄
  2. ^ a b 官報(明治16年10月16日号)』大蔵省印刷局、1883年、4頁https://dl.ndl.go.jp/pid/2943296/1/3 
  3. ^ 『官報』第3830号・付録「辞令」1896年4月9日。
  4. ^ 『官報』第6573号「叙任及辞令」1905年5月31日。
  5. ^ 『官報』第4157号「叙任及辞令」1940年11月13日。
  6. ^ 『官報』第3917号「辞令」1896年7月20日。

参考文献

  • 湯浅与三『武田秀雄伝』武田秀雄伝刊行会、1944年。
  • 『高知県人名事典』高知市民図書館、1970年。
  • 秦郁彦 編著『日本陸海軍総合事典』(第2版)東京大学出版会、2005年。 
  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 海軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
  • 福川秀樹『日本海軍将官辞典』芙蓉書房出版、2000年。
  • 海軍歴史保存会編『日本海軍史』第9巻、発売:第一法規出版、1995年。


先代
岩崎小弥太
三菱造船会長
第2代:1918年 - 1925年
次代
浜田彪
先代
三菱造船から独立して設立
三菱電機会長
初代:1921年 - 1931年
次代
川井源八



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