機能と原理とは? わかりやすく解説

機能と原理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 05:15 UTC 版)

浄水器」の記事における「機能と原理」の解説

活性炭は、次亜塩素酸反応して僅かずつ失われながら、次亜塩素酸分解触媒として作用する。また同時に活性炭表面の無数の細かい孔が水中トリハロメタンやゲオスミン(Geosmin)をはじめとする様々な不純物吸着してゆく。このため、その寿命通水した量や時間には必ずしも関係なく、活性炭不純物吸着し終った時点である。また、長期間使用しているとその細かい孔の中で微生物増殖するため、製造段階殺菌のための銀などを蒸着または噴霧しておくが、それでも時間が経つと微生物発生してくることは避けられない。よって、活性炭寿命はこれらを総合的に考え合わせてメーカーごとに決められている。 逆浸透膜は、水分子だけを透過させ、その他の物質の殆どを、表面および内部をも使って阻止して濃縮として排出する使用中に膜の表面不純物覆われてくることと、特定の金属イオンなど膜を劣化させる物質(膜の素材により異なる)が流入することによって次第に処理水量イオン阻止率が低下してくるが、その寿命使用水圧水質水温などによって大きく異なるため一概に言えない実際に使用する場合寿命を延ばす目的で、最初に粗処理のフィルタ次に中間処理として活性炭通し最終処理として逆浸透膜を使うのが一般的である。 精密ろ過膜フィルタは、水道管またはタンク劣化などによる不純物の除去、また孔径が概ね1マイクロメートル以下であればクリプトスポリジウムなどの原虫の除去に有効である。上述通り日本水道水には給水栓時点次亜塩素酸残留するように添加されているため、1マイクロメートル以下の大きさ物質阻止されていなくても、少なくとも衛生上の問題生じことはない。 日本では少ないが、浄水器イオン除去イオン交換樹脂を使う場合もあり、これをイオン交換純水器、または単に純水器と呼ぶ。イオン交換樹脂には陽イオン交換樹脂自身が持つ水素イオン水中陽イオン置き換える)と陰イオン交換樹脂自身が持つ水酸化物イオン水中陰イオン置き換える)とがあり、水素イオンまたは水酸化物イオン放出され終わるとイオン交換樹脂交換、または強酸強アルカリ使った再生必要になる。但し、イオン交換樹脂には原則としてイオン以外の微生物有機物金属などを阻止する能力は無いので、注意が必要である。 イオン交換純水器似たものとして軟水器があるが、これは水中カルシウムイオンやマグネシウムイオンなど陽イオンをナトリウムイオンに置き換える陰イオン変化しない)ものであり、再生食塩水簡単に行え安全性高く環境負荷も低い反面水中イオン総量変えるものではないことに留意する必要がある。 アルカリイオン整水器については、アルカリイオン水の項を参照されたい。 殺菌灯は、紫外線照射することで殺菌を行う。以前ランプ交換が必要であったためランニングコスト高かったが、現在は長寿命紫外線LED採用する浄水器登場している。米国規格にNSF/ANSI 55があり、アムウェイやWaterlogicなどの米国メーカーがそれに適合する浄水器販売している。

※この「機能と原理」の解説は、「浄水器」の解説の一部です。
「機能と原理」を含む「浄水器」の記事については、「浄水器」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「機能と原理」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「機能と原理」の関連用語

1
4% |||||

機能と原理のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



機能と原理のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの浄水器 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS