機能と利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 23:47 UTC 版)
ラテックスは植物のさまざまな機能に関連付けられてきた。栄養を蓄えたものである、あるいは老廃物や排泄物であると考えられているうえ、損傷を受けた場合に固化することによって菌類や微生物の侵入を防ぎ、組織を保護する機能を持つと考える者もいる。同様に、いくつかの植物では非常に苦い、時に有毒なラテックスを分泌することから、草食動物から身を守るためのものである可能性もあるとされる。ラテックスはそれを分泌する数多くの植物に関し、その程度は異なるながらもこれらの機能をすべて満たしている。 ラテックスは服飾や塗料など多くの用途を持つが、最も主要なのはゴムの製造であり、これは最初の利用法でもあった。チューイングガムの原料として広く用いられるチクルも、ラテックスから作られる。ラテックス塗料には、結合剤として可燃性や悪臭を持たず乾燥した塗面を与える合成ラテックスを使用する。また、ケシのラテックスはアヘンやその誘導体の原料になる。
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