機構創設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/22 17:02 UTC 版)
1964年7月22日、沿岸・海洋管理を担当する沿岸・海洋管理機構として国務院直属の国家海洋局が設立される。機構序列は副部長級である。この時、前述の海軍の海洋研究所と海洋調査大隊、科学技術委員会の海洋組弁公室が国家海洋局に移設された。 1965年、北海分局(青島)、東海分局(寧波、のちに上海)、南海分局(広州)の3分局が設立された。この時期、自前の海洋調査船を駆使して、自国沿海の海図作成のための海洋測量や、地球物理学的な海洋科学調査が精力的に実施された。また沿岸部に海洋站(観測ステーション)を建設し、潮汐、波高、気象を観測して、潮汐予報、波浪予報、気象予報などの海洋情報の提供を始めた。 60年代後期から70年代前期の文化大革命期は、その影響はほとんど受けず、むしろ新造観測船や海軍からの転籍船などが配備されるなど組織は拡大された。この時期、国家海洋局所属の海洋観測船がICBM試射着弾点の南太平洋海域の事前海洋調査を実施するなど、軍事部門との連携も盛んに実施された。 1983年3月1日、「海洋環境保護法」が施行され、海洋環境の調査・モニタリングと科学研究、海洋石油開発や海洋投棄に伴う汚染物質排出の有無を監視し取り締まる環境管理が、国家海洋局の新たな職責として加えられた。同日、国家海洋局の海洋パトロール船「中国海監」が、青島・上海・広州の各基地から出航し任務に就いた。
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