機械印
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/05/04 08:46 UTC 版)
機械印(きかいいん)とは、自動押印機に用いられている郵便の消印のことで、基本的には切手を抹消する波形部分と、郵便局の名前、取り扱い年月日を表示する円形の日付部分から構成されている。
国内郵便用と外国郵便用とに大別され、国内郵便用には普通機械印、標語印、広告入り印、年賀印、初日印、選挙印などがある。
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種類
普通機械印
普通機械印は、1914年(大正3年)に初めて実用化された林式機械印が最初で、それ以降は、小代式、平川式、D型、大賀式、戦前統一型、戦後統一型、和欧両文併用型などが使用されてきた。
欧文機械印
1960年代に東京・大阪・京橋などの一部の局で使用された大量引き受けの海外宛て郵便物へ押した。
標語印
標語印とは、国の政策や郵便事業の周知・宣伝のスローガンを入れた消印のことを称する。1911年(大正13年)には、手押しのゴム印も登場した。
広告入り印
広告入り日付印とは、標語の代わりに官庁や民間会社が広告を入れた消印のことを称する。1950年(昭和25年)~1952年(昭和27年)に実施された。
年賀印
年賀印とは、年賀特別取扱期間中に差し出された年賀郵便物を1月1日の日付で引き受ける消印のことを称する。1936年(昭和11年)から使用され、第二次世界大戦に中断をしたが1950年(昭和25年)に復活した。
初日印
正式名称を初日用通信日付印(しょにちようつうしんにっぷいん)といい、切手やはがきの発行日に、その1日だけの初日押印のために使用される消印のことを称する。 日本ではアメリカ製の機械印が用いられており、抹消部にハトのマークが入れられている(そのため「ハト印」ともよばれる)。 押印は午前中に限られているが、一部の郵便局では午後になっても押印することができる。
選挙印
選挙印とは、公職選挙法の規定にしたがって候補者が選挙運動のために差し出す選挙葉書に押印する消印のことを称する。表示される年月日は、選挙の公示日または告示日を示しており、選挙期間中は同じ日付のまま使用される。
関連項目
機械印
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 01:23 UTC 版)
機械印とは、自動押印機に用いられている郵便の消印のことで、基本的には切手を抹消する波形部分と、郵便局の名前、取り扱い年月日を表示する円形の日付部分から構成されている。 和文機械印 国内郵便専用の機械印で、金属製である。郵便局名 日付YY.MM.DD(ただし、YYは和暦年) 時間帯 (0-8、8-12、12-18、18-24) が記載される。 郵便局名は基本的にはフルネームで表記されるが、特定局や簡易局で人口5万人以上の都市名・都道府県名がついていない局や、普通局で同一名称の普通局がある場合は、頭に都道府県名が表記される。 和欧文機械印 外国郵便物の増加に伴い、国内、国外両郵便物の処理を目的に導入された。局名は和文とローマ字両方で表記されている。 ただし、実際の運用を見てみると、外国郵便に用いられた例は相対的に少ない。郵便局名 日付YY.MM.DD(YYは和暦と西暦の下2桁との併記) 時間帯 (0-8、8-12、12-18、18-24) が記載される。 新型機械印 2007年1月より、東京中央・日本橋・銀座・渋谷の4つの郵便局で、インクジェット式の機械印の使用が始まった。その後、東京中央郵便局に於ける集配業務が無くなったため丸の内支店が新型機械印を引き継いだが、現在ではこれも廃止された。2010年3月より郵便事業晴海支店(当時)で、2015年3月頃よりさいたま新都心局で、2016年2月頃より四日市西局、3月頃より大阪北局で使用が開始されたため現在の使用局は7局である。なお、表記内容は和欧文機械印のそれと同じだが、証示部には従来の円型枠のような「囲い線」は一切なく、また抹消部の波線が短い点や、表記形式などが従来の機械印とは全く異なる点が特筆される。但し、現行使用局では従来の消印も同時に使用されているため、必ず新型機械印で押されるとは限らないが、銀座局では新型機械印の方が頻繁に使用されている。
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