構成要素と作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 03:21 UTC 版)
PSIの2つの主要なサブユニットであるPsaAとPsaBは、重要な電子伝達補因子P700, Acc, A0, A1, Fxの結合に関わるタンパク質である。PsaAとPsaBはどちらも11個の膜貫通領域を含む730~750アミノ酸の膜内在性タンパク質である。Fxと呼ばれる[4Fe-4S]鉄・硫黄クラスターは、4つのシステインにより配位されている。PsaAとPsaBからそれぞれ2つのシステインが提供される。それぞれの2つのシステインは近位にあり、9番目と10番目の膜貫通領域の間のループに配置される。ロイシンジッパーモチーフはシステインの下流に存在するようで、PsaA/PsaBの二量体化に寄与している可能性がある。最終的な電子受容体であるFAとFBもまた[4Fe-4S]鉄・硫黄クラスターであり、PsaA/PsaBコアのFX近傍に結合するPsaCと呼ばれる9-kDaタンパク質に位置している。 PSIの構成要素(タンパク質サブユニット、脂質、色素、補酵素、補因子)タンパク質サブユニット説明PsaA P700, A0, A1, Fxの結合に関与する大きな膜貫通タンパク質。光合成反応中心タンパク質ファミリーと構造的に関連する。 PsaB PsaC 鉄硫黄中心; FaとFbのアポタンパク質 PsaD InterPro(英語版): IPR003685 PsaE InterPro(英語版): IPR003375 PsaI — PsaJ — PsaK — PsaL InterPro(英語版): IPR036592 PsaM — PsaX — シトクロムb6f複合体 可溶タンパク質 Fa 電子伝達系(ETC) Fb ETC Fx ETC フェレドキシン ETCにおける電子伝達体 プラストシアニン 可溶タンパク質 脂質説明MGDG II モノガラクトシルジグリセリド脂質 PG I ホスファチジルグリセロールリン脂質 PG III ホスファチジルグリセロールリン脂質 PG IV ホスファチジルグリセロールリン脂質 色素説明クロロフィル a アンテナ系における90の色素分子 クロロフィル a ETCにおける5の色素分子 クロロフィル a0 ETCにおける改良クロロフィルの初期電子受容体 クロロフィル a′ ETCにおける1つの色素分子 β-カロテン 22個のカロテノイド色素分子 補酵素と補因子説明QK-A ETCにおける初期電子受容体ビタミンK1フィロキノン QK-B ETCにおける初期電子受容体ビタミンK1フィロキノン FNR フェレドキシン-NADP+レダクターゼ Ca2+ カルシウムイオン Mg2+ マグネシウムイオン
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