楕円ピストンとは? わかりやすく解説

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楕円ピストン

英語 oval piston

エンジン運転中真円になるよう、常温時にはわずかな楕円形をしたピストン運転中はピストンボス方向に熱がたまり、膨張が直角方向より大きくなるため、製作時にはシリンダー方向の径を直角方向より、例え270分の1程度小さく設定する。この楕円度をオーバリティと呼ぶ。円形ピストン対し楕円ピストンと呼ばれる。これとは別に楕円形もしくは長円形のシリンダー組み合わせるピストンがある。吸排気弁点火プラグの数を増やしたり、バルブ系を大きくとるのに有利であるが、ピストンリング張力を、シリンダー全域わたって均一に加工するのは困難で実用化難しい。クランク軸に対してシリンダー長軸を直角方向配置するエンジン全長短縮することができ、また長手方向配列すれば多バルブ化、大径バルブ化、多点着火に有利である。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

楕円ピストンエンジン

(楕円ピストン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 05:51 UTC 版)

楕円ピストンエンジン(だえんピストンエンジン)は、ピストンの形状が真円ではなくオーバル状となっている4ストローク機関。主に本田技研工業によりオートバイレースで使用され、少量が市販化された。




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フォード市販車コルセア他。フォード・エセックスV4エンジンを搭載。タウヌス P3 - P5系ランチア市販車1922年のラムダに始まり、フルヴィアおよびその他1960年代まで多数。狭角V型エンジンを搭載し、発展型として第二次世界大戦後にはV型6気筒も生み出している。直列エンジンの全長を短縮するという意図があった。ポルシェ競技専用車ポルシェ・919ハイブリッド - FIA 世界耐久選手権参戦用のスポーツプロトタイプ。本田技研工業市販車VFシリーズVFRシリーズRVFシリーズマグナNR - 楕円ピストン採用モデルSTシリーズ - 上記の車種とは異なり、エンジンは縦置きに搭載される。RC213V-S競技専用車RVF750/400NSR500 - 2ストロークエンジン搭載。ロードレース世界選手権 参戦用モデル。実際は前後気筒でクランクピンは共有されておらず、直列4気筒エンジンのシリンダーが気筒ごとに独立し、前後互い違いに配置された形式といえる。これは2ストロークエンジンの特性上、気筒ごとにクランク室が密閉されている必要があるため。RC212V - ロードレース世界選手権のレギュレーション変更に伴い、RC211VのV型5気筒から変更されて採用。RC213Vヤマハ発動機市販車VMAXベンチャーロイヤルロイヤルスターRZV500R - 2ストロークエンジン搭載モデル。ただし前後バンクでクランクを共有しない2軸型V4、つまりクランクシャフトが2本存在するので、2つのバンク間に角度の付いた4気筒U型エンジンといえる。ボディにV4のロゴが書かれていた。競技専用車YZR500 - 2ストロークエンジン搭載。ロードレース世界選手権参戦用モデル。これも2軸型V4エンジン。スズキ市販車GV1400カバルケイド - 水冷1,400cc、フェアリング装着のクルーザー。競技専用車GSV-R - ロードレース世界選手権参戦用モデル。RGV-Γ - 2ストロークエンジン搭載。ロードレース世界選手権参戦用モデル。スクエア4から発展したもので、ヤマハと同様の2軸型V4。ドゥカティ
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