検索入力の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 20:52 UTC 版)
検索入力は検索結果を求めるのに必要な情報で、言語に限らないが問い合わせ言語という意味でのクエリと考えてよい。 単語(キーワード) 単語(キーワード)を指定することによって検索を行う。もっとも単純な形式と言える。検索したいキーワードを入力した後で実際の検索を開始させるコマンドを発行する方式が古典的だが、一文字入力するごとに直ちに検索が始まり、入力を進めるたびに絞りこまれていくインクリメンタルサーチも広く利用されている。さらに検索回数などでランク付けし、入力に続くキーワードと検索結果を予測して列挙する、その一覧をランクによってソートして素早く結果を提示するだけでなく、あいまい検索や「昨日」「今日」などの相対的な表現から日付を特定するといった、より自然な単語での検索を可能にする、ワイルドカードなど、他の種類の検索入力を取り込んで複雑化している分野でもある。 検索言語 システム特有の検索言語を用いて検索を行う方法。論理和・論理積などのブール論理の演算を検索の絞り込みに利用する際に用いられる。研究者や法律・医学等の専門的な実務家など、特定の分野の専門家を対象にした検索システムなどに用いられることが多い。SQLのようなデータベース管理システムで標準規格に則った言語を用いることもあるが、特定の検索エンジン特有の検索言語を用いているシステムも多い。実現例としてはIEEE Xploreなどがある。 直接入力 検索のパラメータとなる関連するデータを直接入力する方法。たとえば特定の画像を入力にして類似した画像を検索するもの(顔認証システム、Google画像検索の画像指定検索など)や、ハミング(鼻歌)の入力を受けて関連する音楽クリップを検索するものなどが研究されている。パターン認識技術と密接に関わる。 自然文 検索に関わるユーザインタフェースの研究として古くから研究が行われている。近年ではGoo ラボによって開発された「日本語自然文検索」が大手の検索エンジンとしては比較的珍しい自然文検索を試験的に提供したことで話題を集めた。 文書 文書そのものを入力し、入力した文書と類似する文書を検索する。例示による問い合わせ(Query by Example)と呼ばれることもある。マルチメディア文書検索ではキーワード検索よりも一般的に用いられる方法である。
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