梅の関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:56 UTC 版)
中島 聡一(なかじま そういち) 反政府運動に傾倒する男性。当時は非常に珍しかったフェミニスト。教師を目指して札幌の師範学校に通う。室蘭の開業医の息子であり、学生時代に梅と駆け落ちしようとするが、特別高等警察に逮捕・投獄され拷問を受ける。拷問の末、廃人同様になり、釈放後に梅の前に現れるが、彼女の前から去る。 昭和19年。飼い犬を徴用から逃がそうとして、頭に怪我を負わされた道生を手当て。その頃には武子から密かに支援を受けていた。 大河内 道生(おおこうち みちお)→田中 道生(たなか みちお) 梅の長女。幼くして母親が失踪するという悲劇に見舞われるが、たくましく成長し尋常小学校進学時には男勝りなガキ大将に。戦後、遺骨となった母親と再会の後に小学校の教師になり、幼なじみのつぐじと結婚。 大河内 茂世(おおこうち しげよ) 日本製鉄社員で、日鉄の財閥親族ではあるが幹部職を嫌い、現場で鉄の職人として働いている所謂「現場畑」。 梅の夫で道生の父。梅とは彼女が足抜けした際に知り合う。 後に梅を身請けし、結婚。道生を儲けるが、梅に去られてしまう。 大河内茂世の母(おおこうちしげよのはは) 茂世の母で道生の祖母。息子と梅の結婚に猛反対し、梅に室蘭から去るよう懇願。その後は茂世と2人で道生を育ててきた。 心の底では梅を案じており、梅の失踪後、彼女から密かに届けられた品を道生に渡すなどしていた。 昭和20年7月15日(終戦の1か月前)、室蘭の街を襲った艦砲射撃により重傷を負い、避難所で亡くなった。 大河内 キヨ子(おおこうち キヨこ) 茂世の姉妹で道生の叔母。 上述にもある、昭和20年7月15日に室蘭の街を襲った艦砲射撃に遭い、お手伝い・サキとともに防空壕で圧死した。 田中 つぐじ(たなか つぐじ) 道生の幼なじみ。7月15日の艦砲射撃により、弟妹を喪う。 道生が母の墓参りに行った際、自身の父が戦死して遺骨も戻らなかった事を引き合いに出し、「いつか父さんに謝れよな」と道生を諭した。 後に日鉄社員となり道生と結婚する。
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