梅にまつわる言葉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 15:14 UTC 版)
ウィキクォートに梅に関する引用句集があります。 「桜伐(き)る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」 春先に咲く代表的な花である桜と梅のふたつを対比しつつ、栽培上の注意を示したもの。桜はむやみに伐ると切り口から腐敗しがちであり、剪定には注意が必要。一方、梅の樹は剪定に強く、むしろかなり切り詰めないと徒枝が伸びて樹形が雑然となって台無しになるばかりでなく、実の付き方も悪くなる。花芽は年々枝先へと移動する結果、実が付く枝は通常数年で枯れ込んでしまう。実の収穫を目的とするのであれば、定期的に枝の更新を図る必要があるからである。 「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」 菅原道真が大宰府に左遷される時、道真の愛した庭の梅の花に別れを惜しんで詠んだ歌。後に庭の梅木が道真を追って大宰府に飛んできた、という「飛梅伝説」がある。 「桃栗三年、柿八年、柚(ゆず)の馬鹿野郎十八年、梅はすいすい十六年」 種を植えてから実を収穫できるまでの期間を指す俚謡。本来は「桃栗三年柿八年」で一つの諺。「物事は簡単にうまくいくものではなく、一人前になるには地道な努力と忍耐が必要だ」という教訓である。 「梅の木学問」 『広辞苑』では「梅の木が成長は速いが大木にならないように、進み方は速いが学問を大成させないままで終わること」である。反対は「楠学問」で「クスノキが成長は遅いが大木になるように、進み方はゆっくりであるが学問を大成させること」。 「梅と桜」 美しい物が並んでいること 「梅に鶯」 とりあわせの良いこと 「梅の木分限」 実を付けるのが早いが大木がないことから、なりあがりのこと。反対は「楠分限」 「梅は食うとも核食うな、中に天神寝てござる」 生梅の核に毒のあること 「塩梅」(あんばい、えんばい) 料理の味加減から、ものごとのかげん。 この他、ウメとは直接関係ないが、音が「埋め」と同じであるために田を埋めた場所である埋め田を「梅田」という漢字に変えるといったことが行われてきた。
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