核兵器と弾道・巡航ミサイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 18:45 UTC 版)
「パキスタン軍」の記事における「核兵器と弾道・巡航ミサイル」の解説
「パキスタンの核実験 (1998年)」も参照 1998年、パキスタンは地下核実験を実施し、7番目の核保有国となったことを宣言した。この実験にあたっては、アブドゥル・カディール・カーン博士が主導的な役割を果たしたほか、中国と北朝鮮の関与も疑われている。 パキスタンは通常兵力で優勢なインドを核兵器で抑止する戦略をとっている。『アメリカ原子力科学者会報』の推計によると、保有する核兵器はインドより10発多い140発程度で、さらに増やしている。北部クシャブに、核兵器の材料となるプルトニウム生産用原子炉がある。将来は米露に続き世界第3位の核保有国になる可能性が指摘されている。パキスタンは、戦術核兵器レベルである射程距離70km程度の短距離弾道ミサイル(SRBM)「ナスル」から、準中距離弾道ミサイル(MRBM)、 中距離弾道ミサイル(IRBM)までの各種弾道ミサイルと巡航ミサイルを保有または開発中である。このうち「ガウリ(英語版)」や「シャーヒーン2」などいくつかの機種については、核弾頭の搭載が可能ではないかと推測されているか、公式に認められている。パキスタン軍は2017年1月、弾道ミサイル「アバビール」(最大射程2200km)の発射実験に初めて成功した際、「核抑止力の強化につながる」と発表した。 なお「ガウリ」ミサイルは朝鮮人民軍の「ノドン」ミサイルの技術が、「シャーヒーン」ミサイルには中国の技術が導入されていると見られている。
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