東日本大震災で被災。解体・復元し、創建時の姿へ戻る
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 08:11 UTC 版)
「石巻ハリストス正教会」の記事における「東日本大震災で被災。解体・復元し、創建時の姿へ戻る」の解説
2011年(平成23年)3月11日、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で被災。石巻市を襲った津波は、本教会堂の屋根より下を呑み込んだものの、流失や全壊は免れた。 2011年3月11日の地震と津波、及び同年4月7日の大きな余震(宮城県沖地震)の後となる、同年4月8日に記録された本教会堂の被害状況は下記の通り。周囲にあった建物の多くが津波で破壊・流出しており、本教会堂が残存したのは奇跡的なことであった。 海側に面する建物正面が大きく損傷していた。 津波が建物を抜けたと推定され、柱や壁が大きく歪んでいたが、軸部が辛うじて持ちこたえたことで、倒壊を免れていた。 2012年(平成24年)4月11日から5月11日まで、修復資金を集めるためのライトアップパフォーマンスが実施された。 2014年(平成26年)4月、修理保全のため一時解体。 2015年(平成27年)3月、市が同地に旧聖堂を復元することを発表。 2017年(平成29年)9月21日、復元の起工式が行われた。復元の総事業費は1億5百万円を予定し、2018年(平成30年)度に完工する予定であった。 起工から1年をかけ、2018年9月、敷地かさ上げ工事(1.3メートルのかさ上げ工事を行い、海抜2.2メートルにかさ上げ)を伴う復元工事が完了した。 2019年(令和元年)7月30日に復元記念式典が行われ、同年8月2日に一般公開が再開された。復元の総事業費は最終的に1億1千万円となり、正教会ならびに全国からの寄付金4,500万円、震災復興特別交付税、その他石巻市の財源で賄われた。 復元にあたっては、解体後に保管されていた被災前の部材を3分の2ほど用いた。1980年の移築の際にモルタル塗りに変更された外壁は、創建時と同じ漆喰塗りに戻された。本教会堂の頂上の十字架は、被災前と同一のものである。
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