東京大学廣川研究室時代
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1993年に学部を卒業し、博士課程に進学。1994年には日本学術振興会特別研究員に採択。博士課程途中の1995年から助手を務める。 岡田は一つ一つの分子が実体としてどのような物理的動作をしているのかを特殊な光学顕微鏡を使用して可視化する分子モーターの研究に取り組む(一分子生物学)。従来二つの分子モーター・キネシンが二足歩行のように動いているというのが定説だったところ、岡田は分子一つで動く場合があることを突き止めた。これには数年を費やし、他のことをやるようにと廣川に苦言を呈されながらの成果だった。 2005年頃には指導する大学院生とともに、キネシン2・線毛・鞭毛の働きによって心臓が左右反対になる原理を解明する(内臓逆位も参照)。岡田は『The motility mechanism of the single-headed kinesin motor, KIF1A』 (和文題名『単頭型キネシンモーターKIF1Aの運動機構』)のテーマで博士論文をまとめ、2011年に論文博士で学位を取得した。
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