東京の衛星都市としての横浜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:12 UTC 版)
「横浜市」の記事における「東京の衛星都市としての横浜」の解説
横浜市は横浜中心部を核とする県内最大の自治体であると同時に、東京の衛星都市・ベッドタウンとしての側面も強いことが特徴であり、市内の多くは丘陵地の閑静な住宅街である。昼間人口は約342万人と夜間人口に比べ約30万人市外に流出しており、昼間人口に関しては約354万人の大阪市を下回る。2015年度の東京都へ通勤・通学する15歳以上の就業者及び通学者の割合は25.3%であり、いわゆる「横浜都民(神奈川都民)」が多い。2015年の横浜市の昼夜間人口比率は91.7と、政令指定都市かつ県庁所在地でありながら100を下回っている。郊外の区では首都圏への人口集中によりスプロール化した市街地が散在しており、都市基盤整備が推進されている。青葉区など東急田園都市線沿線の多摩田園都市をはじめとした市内北西部の新興住宅地は、鉄道網も横浜駅を経由しない東京からの放射線が軸となるため、東京都心のベッドタウンとしての性格がさらに強い。2015年の青葉区の昼間人口の人口比率は76.2であり、横浜市の行政区の中では最も低い。横浜市の人口は約376万人と日本の市区町村の中で最も多いが、東京電力や東京ガスといった地域ブロックの電力会社やガス会社、その他関東地方を統括する大企業の本社・関東支社は東京23区に置かれることが多く、また前述の通り通勤・通学時に東京に流出する人口が多いため、夜間人口と比べて業務機能の集積は少ない。横浜市の市内総生産(GDP)は12.3兆円であり、関西地方の中心である大阪市(人口約275万人)の18.7兆円の3分の2ほどしかない。また、横浜市より140万人ほど人口が少ない名古屋市(人口約232万人)と市内総生産(GDP)が同程度であり、人口比で市内総生産をみると名古屋市のほうが高いことがわかる。
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