本位制度と管理通貨制度とは? わかりやすく解説

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本位制度と管理通貨制度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 09:01 UTC 版)

通貨」の記事における「本位制度と管理通貨制度」の解説

詳細は「本位貨幣」および「管理通貨制度」を参照 古代より一部場合除いて各国において発行される通貨は金や銀などの貴金属用いて発行されることが多かった(本位貨幣正貨)。しかし経済拡大に伴い通貨発行するだけの貴金属不足するうになると、貨幣制度根幹をなす貴金属通貨定め、その貴金属にいつでも兌換できること保障した紙幣発行することで通貨流通量確保するようになった。これが本位制度である。金によってこの本位制度裏付けられている場合金本位制、銀による場合銀本位制よばれる。この本位制度1817年イギリスにおいてソブリン金貨による金本位制開始されたのが始まりであり、19世紀末には世界主要国のほとんどが金または銀本位制移行した。しかし第一次世界大戦がはじまるとほとんどの国でこの兌換停止され大戦終結後各国とも復帰したものの、1929年起きた世界恐慌によって再び金本位制機能しなくなり下記管理通貨制度へと移行したその後第二次世界大戦終了するブレトン・ウッズ協定によって金1オンス35アメリカドルとし、世界各国がそのドルペッグするという変則的な金本位制金・ドル本位制)が成立したが、これも1971年8月15日アメリカリチャード・ニクソン大統領アメリカ・ドルと金との兌換停止発表したニクソン・ショック)ことで崩壊し以後各国は完全に管理通貨制度へと移行した管理通貨制度とは、各国政府発券銀行が、経済調整するために通貨入出管理する制度のことである。管理通貨制度では、その国の政治・経済状況貨幣の価値決める。つまり、その国の「信用」によって(国際金融外貨準備照らして)、その国の貨幣の価値安定した不安定になる日本場合は、日本の中央銀行ある日本銀行が通貨管理している。紙幣発行日銀有し政府硬貨だけを発行するという制度は、政府通貨乱発を防ぐためのものである中央銀行通貨保証しなければならず、通貨価値下げないよう、つまり物価安定させなければならないインフレーション物価上昇)、デフレーション物価下落)のどちらの現象回避するため、中央銀行通貨供給量動き監視し市場出回る通貨量が適量になるように調整する

※この「本位制度と管理通貨制度」の解説は、「通貨」の解説の一部です。
「本位制度と管理通貨制度」を含む「通貨」の記事については、「通貨」の概要を参照ください。

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