木浦トンネルとは? わかりやすく解説

木浦トンネル(浦本駅 - 能生駅)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 16:23 UTC 版)

頸城トンネル」の記事における「木浦トンネル(浦本駅 - 能生駅)」の解説

木浦トンネルは前田建設工業請負により1966年昭和41年10月24日着工した。本トンネルでは国鉄におけるトンネルボーリングマシン(以下、TBM施工可能性使用時問題点経済性検討を行うため、糸魚川駅 - 直江津駅間の工事区間比較地質安定している本トンネル一部区間で、底設導坑TBMによる導坑置き換えてTBM先進工法施工した。 TBM小松ロビンスT.M.230G型)は制作した小松製作所から有償借上げ施工業者前田建設工業貸与の上用いた。このTBM国産第1号のものであり、もとは愛媛県新居浜市住友共同電力東平発電所水路トンネル工事における硬岩掘削目的として制作されたものの、掘削時に生じた問題から試用中止されいたものであったこのため木浦トンネルにおける試用は、軟岩における性能明らかにすることも目的のひとつであった使用されたのは延長1,570 m のうち887 m で、1967年昭和42年1月12日直江津坑口から125.3 m の地点から掘削開始した。木浦トンネルも能生谷層に属す泥岩主体地質であり、試験掘削間中には大量湧水遭遇したが、2月18日からの本工事では掘削はほぼ順調に進行し3月には、月進(29日間)362 m、平均日進12.5 m を達成し3月25日には日進246 m を達成したTBMによる掘削5月5日岩質軟弱となり困難となったことから終了し5月16日米原起点335 km 651 m 8 地点にて、米原方から発破工法掘削した底設導坑貫通した日本の鉄道トンネルにおけるTBMは本トンネルのほか同年より青函トンネル導坑掘削でも用いられたが、日本複雑な地質への適応問題から、その後の使用は数例にとどまり後年海外での実績評価や、国内におけるシールド技術蓄積による再評価が進むまで本格採用には至らなかった。 本トンネル工事1969年昭和44年1月20日のインバートコンクリート工事竣工をもって終了した

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