最後の猿の惑星
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『最後の猿の惑星』(さいごのさるのわくせい、原題: Battle for the Planet of the Apes)は、1973年のアメリカ合衆国の映画。ピエール・ブールによるSF小説『猿の惑星』を原作とする『猿の惑星』シリーズ全5作の最終作。監督はJ・リー・トンプソン、主演はロディ・マクドウォール。
- ^ Solomon, Aubrey. Twentieth Century Fox: A Corporate and Financial History (The Scarecrow Filmmakers Series). Lanham, Maryland: Scarecrow Press, 1989. ISBN 978-0-8108-4244-1. p. 257.
- ^ “Battle for the Planet of the Apes”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2011年5月4日閲覧。
- ^ a b Russo, Joe; Landsman, Larry and Gross, Edwards. Planet of the Apes Revisited. St. Martins' Griffin. August 2001.
- ^ Russo, Joe; Planet of the Apes Revisited.
- ^ Ebert, Roger (1973年7月10日). “Battle for the Planet of the Apes (1973) | Roger Ebert”. Chicago Sun-Times. 2013年5月29日閲覧。
- 1 最後の猿の惑星とは
- 2 最後の猿の惑星の概要
- 3 製作
最後の猿の惑星(1973年)
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「猿の惑星シリーズ」の記事における「最後の猿の惑星(1973年)」の解説
詳細は「最後の猿の惑星」を参照 全5作品の中で最も低予算で製作された。スタッフたちは、第5作がシリーズ最終作になることを承知して製作に参加した。監督は引き続きトンプソンが務めたが、デーンは健康状態が悪化したため脚本を完成させる前に降板を余儀なくされた。そのため、新たにジョン・ウィリアム・コリントン(英語版)とジョイス・H・コリントン(英語版)の夫妻が起用され、脚本を完成させた。第5作は人種間闘争と支配に焦点が当てられているが、コリントン夫妻は一部のスタッフの要望に基づき、デーンの書いた悲観的な結末から、より曖昧な形での決着に変更した。 物語は猿と人間の核戦争の末に荒廃した地球で、人間との共存を図るシーザーと放射能に対する耐性を獲得してミュータント化した人間との戦争、猿の絶対的支配を望むゴリラたちの反乱と、それを乗り越えて人間とサルの共存社会が築き上げられた未来が描かれている。第5作は製作費を上回る興行収入を記録したが、批評家からは「全5作品の中で最低の作品」と酷評された。酷評された一方で、ラストシーンについては論争を巻き起こした。映画のラストシーンは、「シーザーの死後700年を経た地球で、猿の立法者が猿と人間の子供たちにシーザーの歴史を語り、彼らの背後にあるシーザーの彫像が涙を流す」というものだった。このシーンについて、「人種間の闘争が終わり、幸福な世界が訪れたことを喜ぶ涙」という解釈と、「将来的に再び人種間の闘争が始まることを暗示する絶望の涙」という二通りの解釈が存在する。
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