ラストシーンについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 04:28 UTC 版)
本作のオリジナル版(香港公開版)は、 フェイフォンが国宝密輸を阻止するために、工業用アルコールを飲み、酔拳を使い見事密輸阻止に成功する。その後フェイフォンを表彰するために新しい警察署長トン・ピョウ(董驃)が、彼の家に表敬の額を持参して訪問し、両親らと記念撮影をするが、肝心のフェイフォンがいない。署長は両親から「フェイフォンは、酔拳を使うために工業用アルコールを飲んでしまったため、副作用で目が見えなくなってしまった」との説明を受け、家の庭まで案内される。そこではフェイフォンが下男に珍妙な稽古を付けていた。署長は両親から「盲人拳の練習だ」と説明を受けるが、下男は「フェイフォンは、目だけでなく頭もおかしくなってしまっている」と説明する。次の瞬間、フェイフォンが顔を歪めて舌をペロペロと出し、手足をひきつらせて笑いながら近寄ってきた。フェイフォンは工場で酒の代用に工業用の油を飲んで戦ったために狂人になってしまっていた。その有様を見た一同が驚きの悲鳴を上げるシーンでジ・エンド。 という、ブラックなオチがついていた。このくだりについては、後に出版された書籍で「酒を飲むと罰が下るという宗教上の理由」とされている。 主人公が発狂するというブラックジョーク的な結末について、香港で発売されたLDおよび中国本土で発売された初期DVDには収録されていたものの、ジャッキーは本作の国際公開版からはカットしており、日本を含むアジア圏では、工場戦のラストで仇敵ジョンを倒した後に泡を吹くシーンから直接エンドロールに繋ぎ、アメリカ公開版では、警察署長が額を持参してウォン家を訪れ、フェイフォンの両親と記念撮影をする場面で切って(オリジナル版ではこの後で狂ったフェイフォンが登場する)、エンドロールに繋ぐという短縮編集が行われている。
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