最年少記録での五冠達成(2021年度)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 06:55 UTC 版)
「藤井聡太」の記事における「最年少記録での五冠達成(2021年度)」の解説
初めてのタイトル防衛戦となった第92期棋聖戦における渡辺明との五番勝負では、2021年7月3日に行われた第3局で勝利して、3勝0敗でシリーズを制した。これにより、共に史上最年少記録となる18歳11か月でのタイトル防衛と九段昇段を決めた。第62期王位戦での豊島将之との七番勝負では、8月24日 - 25日の第5局に勝利し4勝1敗で王位を防衛した。 第6期叡王戦は八段予選を勝ち抜き、決勝トーナメントでも前叡王の永瀬拓矢、挑戦者決定戦で斎藤慎太郎を破り、豊島将之叡王の挑戦者となる。藤井自身のタイトル防衛戦となる棋聖戦・王位戦と合わせ、同一棋士が同時進行で3つのタイトル戦番勝負に登場するのは異例のことであり、1977年度と1978年度に十段戦・棋聖戦・王将戦の番勝負に登場した中原誠以来となる。第6期叡王戦での豊島将之との五番勝負では、9月13日の第5局に勝利し3勝2敗で叡王獲得。これにより、史上最年少記録となる19歳1か月でのタイトル三冠を達成した。 第34期竜王戦では4月16日の2組ランキング戦決勝で八代弥に勝利し、史上初の5期連続ランキング戦優勝を果たした。決勝トーナメントでは山崎隆之、八代弥を破り、挑戦者決定戦まで駒を進めた。挑戦者決定戦では永瀬拓矢と対局し、8月12日の第1局、8月30日の第2局と連勝。これにより豊島将之竜王への挑戦権を得た。第34期竜王戦での豊島将之との七番勝負では、11月12・13日の第4局に勝利し4勝0敗で竜王を奪取した。これにより最年少四冠の記録を更新、棋士の序列1位となった。また、史上初の竜王戦ランキング戦から無敗で竜王獲得も達成した。序列1位となったことで「藤井時代」の到来とも言われて話題になった。 第71期王将戦は前期での挑戦者決定リーグからの陥落で2次予選からの参加となるも予選を勝ち抜き挑戦者決定リーグに復帰した。5戦目の近藤誠也七段戦に勝利して5勝0敗とし、この時点で他に1敗未満の棋士がいなかったことから渡辺明王将への挑戦権を獲得することが確定した。史上初のタイトル四冠対三冠となる第71期王将戦での渡辺明との七番勝負では、2月11・12日の第4局に勝利し4勝0敗で史上最年少の王将となった。これにより、最年少五冠の記録も更新した。 3月9日に行われた第80期順位戦B級1組13回戦では佐々木勇気に勝利し、10勝2敗の成績でA級昇級を決めた。また、自身が持つ記録を更新する通算5回目・5年連続の年度勝率8割以上を確定させた。
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