最年少記録でのタイトル挑戦、獲得、二冠(2020年度)
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「藤井聡太」の記事における「最年少記録でのタイトル挑戦、獲得、二冠(2020年度)」の解説
最年少記録でのタイトル挑戦への最後のチャンスであった第91期棋聖戦の決勝トーナメントの対局が新型コロナウイルスの影響により延期となったことで記録の更新が危ぶまれたが、緊急事態宣言が解除されて記録更新が可能なスケジュールが組まれたことで注目を集めた。2020年6月4日の挑戦者決定戦で永瀬拓矢に勝利、6月8日に第1局が行われたため、タイトル挑戦最年少記録を更新した(17歳10か月20日)。渡辺明との五番勝負では、7月16日に行われた第4局で勝利したことにより、3勝1敗でシリーズを制しタイトル獲得最年少記録を更新した(17歳11か月)。藤井のタイトル獲得は複数のテレビ番組で取り上げられたり、新聞の号外が出るなど大きな話題になった。史上最年少でタイトル挑戦・獲得などを受けて、第48回将棋大賞(2020年度)において自身初の最優秀棋士賞を受賞した。 第61期王位戦では、6月23日の挑戦者決定戦で永瀬に勝ち、2度目のタイトル挑戦を決めた。木村一基との七番勝負では、8月19日 - 20日の第4局に勝利し4連勝で王位を獲得。これにより史上最年少(18歳1か月)での王位獲得、タイトル二冠保持と八段への昇段(昇段規定:タイトル2期獲得)を果たした。 第33期竜王戦では、4月3日の3組ランキング戦準決勝で千田翔太を破り、2組昇級を確定させた。続く6月20日の3組ランキング戦決勝で師匠の杉本昌隆に勝ち、3組優勝。史上初の竜王戦ランキング戦で4期連続優勝を達成した。2021年3月23日、第34期竜王戦2組ランキング戦準決勝で松尾歩に勝利し、1組への昇級および決勝トーナメント進出が決定した。竜王戦ランキング戦を最短の5期で1組までストレート昇級したのは史上5例目となった。 第79期順位戦B級2組では、開幕から8連勝して迎えた2021年2月9日の10回戦で窪田義行に勝利して成績を9勝0敗とし、最終局を待たずに上位3名の昇級枠に入ることが確定し、B級1組への昇級を決めた。3月10日に行われた順位戦B級2組11回戦で中村太地に勝利し、史上2人目の2期連続順位戦全勝と、史上初の4回目・4年連続の年度勝率8割以上を確定させた。
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