書籍における余白とは? わかりやすく解説

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書籍における余白

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/16 00:58 UTC 版)

余白」の記事における「書籍における余白」の解説

書籍には写本の手書き印刷本かを問わず余白がある。書物にとられている余白マージンmargin)という。 書物余白には次のような存在理由がある。 本文保護書物印刷されている文字汚さないようにするため。欧米図書館では中世写本閲覧をする場合本文や彩飾部分に手を触れないよう予め注意を受けることがある裁断からの保護製本時に本文裁断から守るため。ヨーロッパみられる古書では再製本が繰り返されることが多かったため、そのたび内側余白を除く余白スペース減じられた。特に18世紀には本文一部まで切り落とされ不注意な製本多かったといわれる傍注・側注著者などが傍注や側注を盛り込むため。ヨーロッパで中世聖書注解書哲学書、神学書などに多くみられる装飾中世前期福音書中世後期祈祷書には空白に紋章などの装飾を施すため余白設けたものがあったが16世紀半ば以降廃れた訂正印刷術が普及する前の写本では転写時の本文訂正余白利用された。 蔵書書物所有者などが所有権を示す記載ownership inscription)をするのに余白利用された。 写本時代印刷本普及以後比較する一般的には写本時代のほうが書物余白大きかった印刷本普及以後印刷紙を節約するため余白相対的に減った不都合もあったため、大型版や白紙綴じ込み本などが出版されるようになった大型版は通常版印刷面は同一サイズ大きく良質な紙に印刷したもので、17世紀イギリス出版され以降多く大型版の書物出版された。また、白紙綴じ込み本は印刷面の間に白紙綴じ込んだもので、ヨーロッパで18世紀出版された暦(almanac)の多く白紙綴じ込みであった白紙綴じ込んだ暦は判型小さいまま書き込み余白必要だったため考え出されたものでポケット・ダイアリーのもとになった

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「書籍における余白」を含む「余白」の記事については、「余白」の概要を参照ください。

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