書籍『救済』
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「マイケル・ジャクソンの1993年の性的虐待疑惑」の記事における「書籍『救済』」の解説
1993年の事件当時、バリー・ロスマン(原告側弁護士)事務所に勤めていた法務秘書であるジェラルディン・ヒューズが著した書籍『Redemption: The Truth Behind the Michael Jackson Child Molestation Allegations』(邦題『救済 ― マイケル・ジャクソン児童性的虐待疑惑の真相』ISBN 978-1576880364)が2004年1月に出版された。本書はマイケル・ジャクソンに対して起こされた1993年の児童性的虐待疑惑における彼の無実を事件の内側から可能な限り検証したものである。 本書の邦訳版『救済 ― マイケル・ジャクソン 児童性的虐待疑惑の真相』に、「このケースはあまりにも社内秘が多く弁護士事務所の全スタッフにも極秘だったため、最初から何かの企みもしくは策略をしているような様相を帯びていた。この疑念のため、オフィスのスケジュール・ブックに日々の出来事について書き記すようになった」と著者の言葉が記載されている。 著者の疑念を裏付けるような出来事がその後いくつも重なり、彼女はついにこれが金目当ての企みであると確信するようになる。そしてマイケル弁護団の調査担当官であるペリカーノ私立探偵に、彼女がオフィスで知りえた情報をすべて提供した。当初のマイケル弁護団チームは絶対に金を支払わないつもりでいたし、裁判になれば勝つと信じていた。マイケル自身も相手の要求額を絶対に払うつもりはなかったのだ。しかし相手側は弁護士を変更し、新たに加わったやり手のラリー・フェルドマン弁護士がついに民事訴訟を提起した。双方の弁護団の攻防が進むにつれ、マイケル側も弁護士を変更し、新たにマイケル側に加わった弁護士たちは和解の方向へ動き出した。 同書には「検察は最初からマイケル・ジャクソンを有罪と決めつけ、原告の少年とその父親(エヴァン・チャンドラー)が訴えた内容が事実かどうか十分な検証を行わず、メディアはあたかも性的虐待が実際にあったかのように、あらゆる卑劣な手段を使って書き立て報道し続けた」と記載されている。和解に向けてマイケルの弁護団が動き出した背景が本書に詳述されているが、メディアがあたかもマイケルが有罪であるかのように書き立てた報道被害によって、マイケルが公正な裁判を受けるチャンスが疑わしくなっていたことも記載されている。
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