暴力的であるとする指摘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 02:06 UTC 版)
恋愛対象にならない相手による壁ドンは、日本の法律において暴行罪に該当する可能性が指摘されている。 また、「壁ドン」を「相手の同意なく、逃げられない状況にすることであり暴力的な行為」であるとした上で、「素敵な男性に強引に連れて行ってもらいたい」という古いジェンダーが潜んでいるとの批判的な指摘がある。読売新聞の記事でも同様に「DVの要素を感じる」「逃げ道を塞ぐ強引さ、『俺がお前を守る』という台詞に配偶者や恋人からの暴力に繋がりやすい束縛・支配の関係が見える」「『束縛は愛情表現の一つ』といった考え方が若者に広がるのは漫画やドラマの影響がある」とする指摘を取り上げている。 朝日新聞出版「AERA」の記事では「『壁ドン』の何が良いのか。体格で勝る男性が女性を威嚇する行為に見えるが、そんな男性は危険ではないか」とする女性記者の指摘を取り上げ、「パーソナルエリアの侵害、本能が拒否する」「上から目線で頭の悪そうなセリフを囁かれたら、恋も冷める」などの意見を掲載している。同記事において、精神科医のゆうきゆうは「『壁ドン』を歓迎する女性は、心の中に『支配されたい欲求』があると考えられる。狭い空間に押し込められる状況に『プチ監禁』『プチ支配』のような錯覚を抱いて、M的欲求を満たしているのかもしれない」、脳科学者の澤口俊之は「『壁ドン』は、『男性性』が高い男性がやってこそ成立する。こういう男性はあちこちで同じ行為をするので、結婚に向かないタイプ。拒否反応を示す女性の方がむしろ正常」であると述べている。 2016年7月には、和歌山県の文化施設内で女子高校生に「壁ドン」でナンパをしようとした男が、暴行容疑で逮捕されている。
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