春のあけぼの【ハルノアケボノ】(食用作物)
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登録番号 | 第4417号 |
登録年月日 | 1995年 3月 23日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | 春のあけぼの よみ:ハルノアケボノ |
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品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | 2002年 3月 25日 | |
品種登録者の名称 | 北海道 | |
品種登録者の住所 | 北海道札幌市中央区北3条西6丁目 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 天野洋一 前野眞司 柳沢朗 田引正 荒木和哉 尾関幸男 牧田道夫 佐々木宏 土屋俊雄 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「北見春31号×北見春30号」F1に「北見春34号」を交配して育成された固定品種であり,育成地(北海道常呂郡訓子府町)における成熟期はやや晩,大粒で,穂発芽性は難,耐倒伏性及び赤さび病抵抗性が強い春播品種である。 株の開閉は閉である。鞘葉の色は有,稈長はやや短,稈の細太は中,剛柔はやや剛,ワックスの多少は無,葉色はやや濃,葉鞘のワックスの多少は無,葉身の下垂度は小,フレッケンの有無・多少は無である。穂型は紡錘状,穂長は中,粒着の粗密はやや密,穂の抽出度はやや短,ワックスの多少は無,芒の有無と多少は多,芒長は長,ふの色は黄,葯の色は紫である。粒の形は中,大小及び千粒重は大,粒の色は赤褐,原麦粒の見かけの品質は上の中である。播性の程度はⅠ,春播・秋播の程度は春播,出穂期は中,成熟期はやや晩,穂発芽性は難,脱粒性は中,耐倒伏性は強,収量性はやや多,粒の硬軟は硬である。粒質は硝子質,製粉歩留は中,ミリングスコアは高,60% 粉粗蛋白質含有率はやや多,吸水率はやや低,最高粘度はやや大である。赤かび病抵抗性は中,うどんこ病抵抗性はやや強,赤さび病抵抗性は強である。 「ハルユタカ」と比較して,鞘葉の色があること,葯の色が紫であること,穂発芽性が難であること等で,「ハルヒカリ」と比較して,稈長が短いこと,粒の形が円いこと,耐倒伏性が強いこと,ミリングスコアが高いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,北海道立北見農業試験場(常呂郡訓子府町)において,昭和55年に「北見春31号×北見春30号」F1に「北見春34号」を交配し,57年に雑種第4代で個体選抜を行い,以後,系統育種法により選抜,育成された固定品種である。61年から生産力検定予備試験,特性検定試験及び系統適応性検定試験,平成元年から「北見春53号」の系統名を付し,生産力検定試験,奨励品種決定調査を行い,地域適応性を検討し,その特性を確認して育成を完了した。4年は雑種第14代である。 |
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