映像機械
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/30 02:21 UTC 版)
テレビカメラはビジコン管で、25mmと100mmの焦点距離レンズ、シャッター、偏光フィルタ、虹彩からなり、このカメラはほぼ垂に乗せられており、さらに上にステッピングモーターで方向と距離が調整可能な鏡が載っていた。偏光フィルタは月面からの光散乱の直線偏光成分の検出のための分析器として使われた。フレームごとの月面の撮影範囲は360度の方位角の視野を提供し、上下方向では面法線の上+90度から-60度まで撮影可能であった。走査線が600と200の2種類の撮影モードが使われていた。200走査線の場合無指向性アンテナで通信が行われ、1画像あたり61.8秒で走査し、1画像あたり映像の伝送に20秒かかり、1.2kHzの帯域が利用された。多くの画像は600走査線モードで行われ、指向性アンテナを利用して通信を行っており、各フレームあたり3.6秒で走査し、ビジコンから読み込むのに名目では1秒かかり、220kHzの帯域を利用していた。カメラのダイナミックレンジと感度はサーベイヤー6号のカメラよりもわずかに小さくなっていたが、より解像度と画像の質が上げられていた。映像は表示されたで長時間長残光性蛍光体に覆われた低速スキャンモニターに表示され、持続性は名目の最大フレームレートに最適に合致するように選ばれた。 テレビ識別は受信したテレビフレームごとに受け取られ、これらの受信画像の互換レートでリアルタイムで表示された。これらのデータは磁気テープレコーダーと70mmフィルムに記録された。月での1日目である、1月10日から1月22日までに20,961枚の映像を送信した。2月12日から14日にかけては600走査線モードが水平掃引を喪失したため、200走査線モードで運用された。月の2日目には電力喪失でカメラの運用が停止されるまでに45枚の画像が送信された。
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