旧市民病院舎時代(1977-1997)
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「多治見市図書館」の記事における「旧市民病院舎時代(1977-1997)」の解説
1972年頃には市民の間でより充実した図書館を求める声が高まった。1974年(昭和49年)に豊岡町から前畑町に移転した多治見市民病院の建物を改築して、1977年(昭和52年)に多治見市図書館と社会教育センターが入った。特許閲覧室が新設されたほか、「子どもと読書」講演会を開催するなど多彩な事業を行っている。 国鉄多治見駅に近い立地の良さから利用者が大幅に増加し、1978年度には貸出数が10万冊を超えた。しかし、かつて病院だった建物ということで、図書館らしくない雰囲気が漂っていた。さらには、4階建にもかかわらずエレベーターは設置されていなかった。1986年度(昭和61年度)末の蔵書数は103,301冊、1986年度の貸出数は212,754冊である。1988年(昭和63年)には、1977年まで使用していた常磐町の図書館跡地に多治見市図書館分館が開館した。 バブル時代の1991年(平成3年)に策定された第4次多治見市総合開発計画には大規模な生涯学習センターの建設が盛り込まれ、1993年(平成5年)には現在地への図書館と社会教育センターの複合施設の建設が決定された。1994年(平成6年)10月には図書館が昭和町の仮設館に移転し、同年12月に開館した仮設館は1996年(平成8年)12月まで使用されている。仮設館では文学(9類)以外の図書を原則として貸し出さず、貸出冊数は本来の10冊から3冊に制限した。これらのために利用者は分館に流れ、全体の貸出数は前年から減少した。 1993年度の図書購入費は2024万9008円(決算額)、1994年度の図書購入費は2475万4053円(決算額)だったが、1995年度は約2倍となる4551万円(当初予算額)を充てて新館の蔵書の充実に努めている。1994年度の貸出冊数は1人あたり1.62点(全国平均は2.6点)、1994年度の資料費は1人あたり231.05円(全国平均は257円)、1994年度末の蔵書数は1人あたり1.74冊(全国平均は1.59冊)だった。1995年時点の図書館登録率は10.9%であり、中津川市立図書館の26.1%、瑞浪市立図書館の37.2%などを大きく下回っていた。
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