日本開闢神話とポリネシア創世神話とは? わかりやすく解説

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日本開闢神話とポリネシア創世神話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 23:24 UTC 版)

日本の神話学」の記事における「日本開闢神話とポリネシア創世神話」の解説

昭和6年1931年)、松本信廣は『日本神話研究』の中で、ローランド・ディクソンがポリネシア分類するために設定した2つ図式進化型」と「創造型」を用い日本開闢神話ポリネシア創世神話の「進化型」と「創造型」の複合形であり、イザナギ・イザナミ神話から以降は「創造型」の形式受け継いでいるものではないかとの説を発表した進化型とは、「系図型」ともいわれ、最初独化神が連続し、これが宇宙の進化の各段階象徴し、後に夫婦神が現れて、最後に生まれた陰陽二神より万物誕生したという筋の神話の型である。 創造型とは最初神々天上の世界住み、その下には広々とした大海横たわっているのみである。そこへある神が石を投げ込むと、それが最後に大地となり、その上に天上の者が下り、ついで人間現れるという筋の神話の型である。 なお、松本ポリネシア日本神話比較するうえで、琉球神話重要視し琉球古神話がイザナギ・イザナミ神話の一異体であり、日本神話琉球のそれを中間において、遠く南方創造神話一脈関連持っているとした。松本による日本神話と汎太平洋神話との比較は、日本比較民族学上の定説になっているまた、岡正雄による日本宇宙開闢神話の研究は、日本神話出自=系譜に関する歴史民族学的な研究活発化し、その後大林太良によって具体的展開を見ることになる、大林によれば開闢神話以外のオオゲツヒメ・モチーフや海幸彦・山幸彦モチーフ南西諸島神話存している。 その他、以下の事例これまで指摘されている。 イザナギ黄泉の国から帰ってきたときに筑紫日向にておこなった禊のときに左目を洗うとアマテラス太陽)が、右目を洗うとツクヨミ(月)誕生したという話の類似例としては、中国神話において創造神たる盤古死体のうち左目が太陽に、右目が月に化生したとされる話が見られる

※この「日本開闢神話とポリネシア創世神話」の解説は、「日本の神話学」の解説の一部です。
「日本開闢神話とポリネシア創世神話」を含む「日本の神話学」の記事については、「日本の神話学」の概要を参照ください。

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