日本軍の状況とは? わかりやすく解説

日本軍の状況

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 07:14 UTC 版)

インパール作戦」の記事における「日本軍の状況」の解説

5月上旬時点での参加兵力は、第15軍下記3個師団で計49,600人、その他軍直轄部隊など36,000人の総兵力85,000であった7月までの総兵力は、約90000と見られる。ただし、チンドウィン川渡河したのは2/3の約60,000人に限られ残り人員後方残っていた。ただ、そのうち主力一角第15師団は、ビルマへの到着遅れており、迅速性要求される本作成功障害となっていた。これは、本作戦に反対する稲田南方軍総参謀副長が、同師団タイ方面道路整備作業などを割り当て故意ビルマへの前進妨げた影響であったインパール作戦には、イギリス支配下のインド独立運動支援することによってインド内部混乱させ、イギリスはじめとする連合国軍後方戦略かく乱する目的含まれていたことから、インド国民軍6,000人も作戦投入された。 長距離遠征作戦では後方からの補給が重要であるところ、当時第15軍自動車輜重23個中隊、駄馬輜重12個中隊の輜重戦力持っており、その輸送力損耗稼働率低下考慮しなかった場合57,000トンキロ程度であったしかしながら実際に必要とされる補給量は第15軍全体において56トンキロ程度推計され、到底及ぶものではなかった。なお、自動車中隊は、当時ビルマ方面軍全体でも30個中隊しかなかった。 この点は第15軍としても先刻承知の上であり、事前に輜重部隊増援要求したものの、戦局はそれを許さなかった。第15軍150自動車中隊配備求めたが、この要求ビルマ方面軍により90個中隊に削減され、さらに南方軍によって内示された数に至って26個中隊(要求量の17%)へと減らされていた。しかも、実際に増援されたのは18個中隊だけにとどまったのである輜重兵中隊についても、第15軍要求に対して24%の増援しか認められなかった。第15軍参謀部作戦を危ぶんだが、牟田軍司令官インパール付近の敵補給基地早期占領すれば心配なしと考え作戦準備推進つとめた

※この「日本軍の状況」の解説は、「インパール作戦」の解説の一部です。
「日本軍の状況」を含む「インパール作戦」の記事については、「インパール作戦」の概要を参照ください。

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